「D.O.JEDAI」 とは、ＮＥＣの PC-9821 （MATE/ MULTi/ PC-9821NOTE） 上で動作する、主に MAG 形式の画像データを作成するためのグラフィックソフトです。　パッケージによれば発売は 1994年、発売元は名称にもなっている （株）Ｄ.Ｏ. （ディー・オー） さんです。　ホームページは こちら です。

　僕がこのツールの存在を知ったのは、最初のまともなパソコン （ＮＥＣ PC-9821 BX） を購入してから１ヶ月程後で、確か1994年の暮れくらいの時だと思います。　ＣＧを描こうと思ってパソコンを購入したものの知識や情報に疎く、使い易いグラフィックツールを探しあぐねていた時でした （それ以前はワープロで通信とか文章書きとかしてました）。

　実はこの少し前、当時ベストセラーソフトであった Z's STAFF の 「ＫＩＤ'９８」は大枚叩いて （記憶に残ってませんが、確か３〜４万円はしたと思います） 買ってあったんですが、その使いにくさに閉口していたんですね （たぶん、あたしの使い方に問題があったんでしょけど (^-^;)。　で、ものの本に 「ＣＧ描くならマルチペイント（ＭＰＳ）」 みたいな記事を見つけ、これを買いに行ったんですが、どこも売り切れ。　で、偶然見かけ手にしたのが、この 「D.O.JEDAI」 でした （新宿ヨドバシで１万円弱くらいでした）。

　何せ僕のパソは上記の通り対応機種外のＢＸ、ちと心配でしたが、家に帰ってインストールしたら、やっぱり起動しませんでした (^-^;)。

　で、このソフトをどうしても使いたかったから…ってだけが理由でもないんですが、その数日後、PC-9821 METE Ap３を買いに行きました　（ついでに15インチモニタを17インチモニタに買い換え、スキャナーもＧＥＴ。　もうヤル気満々です（笑）。　以来５年以上、既にＭＡＧ・ＣＧ描き専用マシーンと化した MyMETE の文字通り　“心臓部”として、未だ僕の創作活動を強力にサポートしてくれています。

　どこが良いのかと云われれば、う〜ん…、ＭＰＳ同様パレットの扱いが便利で　（と云うか、16色ツールはこれが命ですから… (^-^;)、またＭＰＳと異なり拡張性はありませんが、デフォルトで256色まで扱え　（左掲載のＣＧは、実は僕の記念すべき初ＣＧなんですが、256色ＢＭＰでの初出となっていました/ （後、256色MAGとして東京ＢＢＳなどでも発表）、またスキャナーの取り扱いも簡単。　加えて DOSソフトだから当然と云えばそうですが、動作も極めて軽快だって点も、その理由の１つでしょうか。　当時は Windows 3.1 全盛期でしたが、Winソフトはどれも高価で、しかもメモリばっか食って重いモノばかりでしたし。

　またこれはツール類全般に云える事ですが、最初に使い込んだソフトが他の何者にも勝るってのはありますよね　（いくら高機能ソフトでも、ちょこちょこ乗り換えて全然使いこなせないのなら、買い換えても意味がありません）。

　新しモノ好きの友人からは　「早く捨てろ！」と罵られ、また僕自身も愛用パソがペンチアム DOS/V 機になりソフトも Photoshopをメインに使うようになりましたが、う〜ん、まだまだ手放せそうにありません。　流石にMAGＣＧを新しく描く機会は減りましたが、ホームページ用の軽くて小さい GIFＣＧ描きには、まさにうってつけなんですもの（笑）。　３Ｄモデリング用の軽いテクスチャー作成にも使えそうです…（笑）。

　残念ながら一般にはあまり知られていないソフトのようですし、身内でも使っていたのは１人しかいなかった有様ですが (^-^;)　（サークル　“MoonLightMagic”を主催している NAGISA さん。　Homepageは こちら）、PC-9821 MATE が死ぬか、あるいは僕のＣＧ創作意欲が死ぬまでは、ずっと活躍してもらお〜と思っています。

（ うっ！/ 2000年１月28日）