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とゆ〜訳で、またまた《ぱら☆あみ》パソ通会議室の過去ログ再掲で恐縮なのですが、今回はセーラーウラヌス、天王はるかさんの愛車、TOYOTA 2000GT について、ちょっとお話してみましょう。 意外や意外、これが彼女の愛車になるには、それなりに説得力の
ある意味ヅケが、あったんですねぃ〜 (^-^)。
躍進著しい、まだ日本自動車界が “青年期”だった 1965年秋、第12回・東京モーターショーでヴェールを脱いだのが、TOYOTA 2000GT (愛称トヨ2)です。 ジャガーEタイプを彷彿させる日本初の本格的・正統スポーツカーとして、大きな注目を集めました。
通常、モーターショーで発表される “ドリームカー”は、単なるコンセプトカーとして展示のみで終わる…場合が多いのですが、このトヨ2は、当初より 「トヨタのシンボルとなるような、非の打ち所のない、最高のスポーツカーを作る」との至上命令の下、日産と離れたヤマハ発動機との技術提携関係を結んだ上で、一般発売を前提に数年前から極秘に開発されていたものでした。
トヨ2と言えば、1966年に谷田部自動車高速試験場で打ち立てた、3つの世界記録、12の国際記録など、多くのタイムレコード達成が余りに有名ですが、とりわけ72時間耐久高速走行での国際記録、206.04km/hは、当時世界最強と呼ばれていたフォード・コメットの記録を4km/h近く上回る、文字どおりのギネスものでした。
また第3回日本グランプリレースにおいては、日産R380、ポルシェ・カレラといった事実上グループ6クラスのレーシングカーを相手に、市販車ベースでおおいに健闘し、67年に発売されるや、その無茶な価格(現在で言えば、セルシオが2台は買えるハズ (^-^;) 設定もあって、羨望の眼差しで見つめられていたものでした。
こうした純粋な性能面・経歴からだけ見ても、天才レーサーの名を欲しいままにしている、我が天王はるかさんが駆るに相応しいものがありますね。 でもそれ以外にも、恐らくアニメ制作者側が意識(?)したであろう特徴が、いくつかあるんですよ。
劇中で使われたトヨ2は、白いオープンタイプのものでしたが、これは実在していて、全体でも僅かな数しか生産されなかったトヨ2の中でも、たった1台、かの007、ジェームス・ボンドちゃ!の為に特注された、唯一のものなんですね。
ボンドちゃ! と言えば、世界の一流品を好むオトコ…なワケですが(笑)、セラムンSで起用された理由は、「それだけトヨ2が世界レベルの名車だった」と言う意味より、「プレイボーイが乗る車」だと言う意味が強いでしょうね (まぁ、はるかちゃ!はオトコじゃないけれど… (^-^;)。 ちなみに映画の題名は「007は2度死ぬ」なんですが、これも偶然(?)とはいえ、ちょっとだけ意味深長ですね(笑)。
さてさて、助手席にはいつも、海王みちるさんを乗せている天王トヨ2ですが、この車、みちるさん向けの意味も持っているんですねぃ〜、実は (^-^;)。 トヨ2は前出の通り、トヨタ自動車とヤマハ発動機の共同開発で作られたのですが、ヤマハと言えば、やはり楽器…。 トヨ2のダッシュパネルには、ヤマハで楽器製造用に使っている最高級のローズウッドがふんだんに使用されましたが、これならヴァイオリン奏者のみちるさんもウッッッットリ……ってトコでしょうか(ちょっと無理があるかも(笑)。
最近のアニメでは、リアル指向の結果か、元々アニメ制作者に好きモノが多いのか(笑)、劇中に登場する車・バイクの、ディティールに凝った表現が多いですね (それだけに、アラも見えてしまいますが… (^-^;)。 ま、好きな作品に登場する車・バイクを調べる、手の届く範囲なら、真似して実際に乗ってみる…なんて、楽しみ方があってもいいですね(バイク程度なら、そうした理由で選んでいる人って、割と多いみたいですし (^-^)。
ちなみに筆者は、ドラマ西部警察の大門ちゃ! に憧れて、初めての愛車にスカイラインRSを選びました… (;_;)/。
「【ウンチク】天王さんが愛車・トヨ2のお話」
初出日:97年3月23日(《ぱら☆あみ》第三期PATIO /発言番号:01815)