《ぱら☆あみ》スポーツ (愛称/ぱらスポ)
「第4号(前編) (隔年刊 夏秋合併増刊通算第四号)


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お騒がせ 「ゆうパック男」 御用!

 兵庫県尼崎市内の郵便局で先月16日、段ボール箱に身を隠して郵便物として 「上京」 しようとした男が、郵政法違反の疑いで同警察署員に現行犯逮捕されていた事が分かった。

 逮捕されたのは、市内在住の庫見毛行蔵 (コミケイクゾウ) 容疑者 (26歳)。

 庫見毛容疑者は、8月15日から3日間、東京有明で開催された 「夏のコミック・マーケット (夏コミ)」 に入場するため、パソコン通信で知り合った都内の知人宅へ向けて自分自身を 「郵便物」 として 「発送」 することを計画、自宅近くのコンビニエンスストアで入手した、縦・横・幅70センチ程の段ボール箱に自ら潜み、父親の運転する車で第三尼崎郵便局へ運搬され、そのまま窓口に差し出された。
 しかし不審に思った同局員が父親の了解を得た上でその場で開封、中身の確認をしたため発覚し、そのまま緊急配備中の警察署員に御用となった。

 父親は段ボール箱に息子が潜んでいる事を知らず、「部屋にある段ボール箱を出しておいてくれ」 と事前に頼まれ、それに従って利用されただけらしい。

 庫見毛容疑者は、日頃からパソコン通信仲間たちと頻繁に郵便小包 「ゆうパック」 を利用しての 「マニアグッズ」 や 「玩具」 の交換をしており、郵便局が発行している 「1年以内に10回利用すれば、11個目は無料」 との 「ゆうパック・カード」 のシステムの盲点に注目、「これならタダで東京に行ける」 と、この犯行を思い立ったらしい。

 取り調べに対し庫見毛容疑者は、「いつも人形 (フィギュア) を送っているので、人間は駄目だとは知らなかった」 と供述している模様だが、事件の数日前から周囲の者に、「コミケの後はジャフコン、セラミュー、お金がいくらあっても足りない」 と漏らしており、交通費を浮かすために違法と知りながら犯行に及んだのは間違いないとして、送り先だった知人を任意で取り調べる一方、引き続き同容疑者を、厳しく追及する方針だ。

次号へ続く
 第4号前後2編のうち、前編にあたるものです。
当時 《ぱら☆あみ》メンバは、コミケだけでなく、各種地方イベント・OFF会への出張も行っていて、交通費に悩む人が多かったりしてました(笑)。

「《ぱら☆あみ》スポーツ第4号(前編)」
  初出日:97年9月2日(《ぱら☆あみ》第三期(現行)PATIO /発言番号:2860)


(うっ!:99年2月21日付)  

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