和ぱぺ商法に初の強制捜査!
会員権を得る名目で一口数万円から数十万円を支払えば、ぱぺっと (アニメ系女玩人形)のオーナーになれ、後に高配当も得られるとして多額の資金を調達していた、いわゆる 「和ぱぺ商法」の大手に対して、この2日、検察丁特捜部は出資法違反の容疑で初の強制捜査を行った。
強制捜査を受けたのは、この商法での最大手と見られる 「北海道ぱぺ牧場」。
このぱぺ牧場は新聞の折り込み広告やダイレクトメールを通じて会員を募り、一口5万円で 「ぱぺっと」のオーナー権を販売、そのままオーナー権を2年間保持していれば、配当として2倍以上の約11万円を払い戻すと約束していた。
設立は昨年4月で、最初期の会員でも配当の支払い期日はまだ来ていないが、いわば 「被害者が出る前」に、当局が先手を打って強制捜査を行った事になる。
「和ぱぺ商法」は、折からの 「お宝・マニア向け商品ブーム」と、「長期・超低金利時代」に乗って昨年から業界全体が急成長、現在では全国に約20団体余りが確認されている。
新手の商法で各団体とも設立から日が浅く、まだ深刻な被害者を多数生み出すには至っていないが、「アニメ・セラムンの放映・連載終了で、ぱぺ市場全体の相場も大きく下がっている (渋谷道玄坂 お人形の破屁津堂店主談)」中で、広告でうたっている 「高配当」を実現するのは現実的に不可能とされており、多くの会員が虎の子を出資する中、かねてから早急に何らかの対策が必要だと、各方面から指摘されていた。
とりわけ問題となった 「北海道ぱぺ牧場」は、実質的なオーナーが昨秋強制捜査の後に逮捕された、「ぱぺっつ革命倶楽部 (略称PKC)」代表の雛祭秀月氏。
会員から集めた巨額の資金を、値上がりの見込みの全くない 「スリーライツ人形」に次々投資するなど、不真面目な資金運用が当初から問題視されており、「資金集めだけが目的の、詐欺同然の商法だ (検察丁関係者)」との見方が支配的だった。
調べでは、全国の3千人余りの会員から、計4,000万円以上の資金を集めていた。
これに対し、東京拘置所中の雛祭容疑者は、「ぱぺの事を何も知らない人間たちの暴言。 私は元々日本人形の取引が主要な業務だったが、ライツの大気ぱぺなら、最悪でも七福神の “寿老人”に転用も出来る。 需要は無限だ」と、弁護士を通じて強く反論している。
次号へ続く 第4号の前後2記事の原典のうち、後半に当たる部分です。 初出時当時、詐欺まがいの “和牛商法”が話題になっていまして、それが元ネタになっています (^-^;) 。
「《ぱら☆あみ》スポーツ第4号(前編)」
初出日:97年9月2日(《ぱら☆あみ》第三期(現行)PATIO /発言番号:2860)
(うっ!:99年2月23日付)