《ぱら☆あみ》スポーツ (愛称/ぱらスポ)
 「第6号(隔年刊 秋冬合併増刊通算第六号)


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4大セラムン同人サークルの1つ、
「山一笑軒」自主廃業!


 日本の “4大セラムン同人サークル”の1つで、かねてから運営難が囁かれていたギャグ中心の大手サークル 「山一笑軒」が、この2月1日に運営再建の見通しが立たなくなったとして、自主的な廃業を決定した。
「山一笑軒」は同ジャンルの最古参・代表格であり、その戦後最大級の実質的な倒産は、今後も各方面に多大な影響を与えそうだ。

 「山一笑軒」は、平成4年5月に代表者:世良山一氏を中心にして発足。 次々に業界をリードするギャグを生み、このジャンルの老舗の一つとなっていた。
 平成5年3月、アニメ・美少女戦士セーラームーンが “R”シリーズ放映に突入すると、業界全体が大ブームに活気づき、「セラムン・バブル」の時代が到来。 「山一笑軒」は積極的に大量の新刊を発行して業績を拡大、一気に業界4大サークルの一角に名を連ねた。

 しかしその後、アニメ・セラムンの放映が終了、いわゆる「バブルの崩壊」を迎えると、バブル時に大量に発行した新刊が不良在庫化して運営と床板を圧迫。
 また、平成7年に起きた一連の 「サークル不祥事」では、数冊まとめ買いの大口の顧客が 「つまらない」と感想を述べた時のみ、コピー本進呈による 「ギャグ補填」を行い、小口の顧客から “大口優先の顧客差別だ”と、サークル倫理を厳しく問われ、更に昨年表面化した 「総ぱぺ屋」小池ラーメン容疑者への不正な 「ギャグ供与」事件でも名前が挙がるなど、数多くのスキャンダルも抱えて販売が低迷、運営難に拍車を掛けていた。

 何より決定的だったのは、サークル法で厳しく禁じられている 「飛ばし」と呼ばれる不正行為を行っていたのが、最近になって発覚したこと。
この 「飛ばし」は、大規模同人イベントで 「壁際」などの立地条件の良いスペースを押さえる為、不良在庫を隠し、販売実績を水増しするという悪質なもの。
 そのカラクリは、新刊を発行し、その在庫が売れずに不良在庫化すると、一旦顔見知りのサークルにまとめて販売、後日全てを買い戻す…というもので、不法行為であると同時に、結果的に不良在庫をますます膨らませる要因となった。

 規制緩和・ジャンル “22”コード消滅による 「日本版 同人ビッグバン」を控え、このままでは早晩運営に行き詰まるのは確実として、サークル更正法の手続きも行わず、自主廃業に向かう事となった。 負債総額は、印刷所への代金未払いが数十万円と云われている。

● 2月1日未明に行われた、「山一笑軒」世良山一代表の記者会見の要旨
 「私らが悪いんであって、本は悪くありませんからっっっっ!」

「サークル業界に詳しい、ぱらあみ総研 破屁津 主任研究員のコメント」
 確かにセラムンサークル全体に元気が不足してはいるが、今回の 「山一笑軒」は例外的な存在で、ほぼ自滅に近い状態だった。
 地道な運営努力をせず、奇をてらって 「みち×ちび (みち受け)÷2」など意味不明のカップリングに執着し、自ら信用を失墜させていた。

 また、記者会見では 「本は悪くない」と述べているが、肝心のギャグそのものも、
“みっちゃん ちびちび 美奈子して〜、タキ〜がないからルナふいて〜、うさちゃんないから まもちゃった ”とか、そんな感じでちっとも面白くなかった。  読んでいて腹が立ち、殺意を覚えるギャグ・マンガも珍しい。

 まさしく身から出た錆、当然の結果だろう。


次号へ続く
 この“ぱら☆スポ”第6号は、丁度1年ほど前に発行したものの再掲です。
 う〜みゅ、そろそろ在庫もなくなって来たので、新しい“ぱら☆スポ”、発行しないとなぁ… (^-^;) (笑)

「《ぱら☆あみ》スポーツ第6号」
  初出日:98年2月2日(《ぱら☆あみ》第三期PATIO /発言番号:4114)

(うっ!:99年3月4日付)  

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