2008年になって突然流行語に…はい はいじゃないが
「はい」 を受けてそれを否定する 「はいじゃないが」 とは、1985年 (昭和60年) 8月12日に発生した日航ジャンボ機の墜落事故、「日本航空123便墜落事故」(死者520名、負傷者4名の史上最悪の航空事故) において、副操縦士の返事 「はい」 に対する機長の 「はいじゃないが」 を語源・元ネタ とする ネットスラング です。
この事故の様子は後年公開されたボイスレコーダー (CVR/ コックピットボイスレコーダー) の録音記録などから詳細が判明していますが、同じ記録からネットスラングとなっている 「これはだめかもわからんね」 や 「頭下げろ」「どーんといこうや」 など同様、事故直後からマスコミなどで繰り返し報道されたことにより、パソコン通信 の時代から、ある種の流行語のような扱いになっていました。
当初は文書による公開だったのですが、ボイスレコーダーの音声そのものが後に公開、インターネット の時代にも流行り直した悲劇のセリフです。
香川県民によって早明浦ダムの貯水量が…
その後 2008年になり、香川県民によるダムの貯水量の低下、早明浦ダム渇水寸前を揶揄するコピペ素材 (香川県民が愛するうどんを水を大量に使って茹でるさまを、フライトレコーダーの記録に当てはめて改変したもの) が夏頃に流行。 「はい→はいじゃないが」 として広まっています。
香川県を巡るうどんとダムの貯水率、およびダムがある高知県をはじめとする近隣地域との 殺伐 ? とした関係は、2ちゃんねる など一部の 掲示板 などではかねてから ネタ として触れられていました。 この コピペ に 「うどん茹でるな」「はい 気をつけて茹でます」「はいじゃないが」 が使われていたことにより、リバイバルのような流行り方をしました。 他に有名なものでは、頭髪 の減少を扱う ハゲ ネタのもの 「塩分取るな」「頭髪を振り分けろ、ライトヘアー」 のようなものもあります。
この種の 「不謹慎ネタ」 をことさらに使うケースもありますが、語源が語源なので、当然ながら敬遠するむきも多いようです。