等号や不等号ともども、文章表現でもしばしば使われる 「⊂ (部分集合)」
「部分集合」(Subset) とは、数学における集合論のひとつで、ある集合が別の集合にその全てが完全に含まれている状態 (包含) で、かつ同じものではないことを指す言葉です。 高校数学では記号として 「⊂」 が用いられます。 例えばAとB、2つの集合があったとして、AがBに含まれている場合は 「AはBの部分集合だ」 となり、A⊂B とあらわします。 真部分集合以外を含めてより厳密に表現する必要がある場合は、別途 「⊃」 や 「⊆」「⊇」「⊊」「⊋」「⊈」「⊉」「∅」 などを使うこともあります。 真上位集合とか上位集合とかその否定とか空集合などといった意味ですね。
これらは等しいという意味の等号 = やほぼ等しい・近似だとの ≒、等しくない、等号否定の ≠、大なり小なりの不等号 (> とか < とか) などと同様、数式などに用いる記号ではありますが、義務教育や高校程度までの数学を経ていれば誰でも意味が分かりますし、文章で表記するよりも端的に関係性を提示できることから、数式とは無関係の文章表現などでもそのままの意味でよく使われます。 他には矢印 (→←↑↓) などもよく使われます。 とくに部分集合たる⊂は、互換性 のうちBはAを兼ねるといった前方・後方互換や完全互換、上位互換の意味でしばしば使われることもあります。
なお不等号を用いてAよりBが優れているとか、Cは劣っているみたいに表現することは 比較厨 とか 不等号厨 と呼びます。 自分の好きなものを持ち上げるためにそれ以外のものを不当に貶めたり、固有名詞と記号だけで 「何か語っている風」 を演じる姿は批判の対象となりがちです。 末尾の 「厨」 は、幼稚な中学生を揶揄する 厨房 を意味します。





