印刷所発注の場合、同人誌つくりの最後の工程となる 「完全原稿」
「完全原稿」 とは、同人誌 用の マンガ や イラスト、SS などの 原稿 のうち、印刷所 にそのままの状態で 入稿 が可能な、完璧に仕上げられ印刷指定までが行われた原稿のことです。 「最終原稿」「入稿用原稿」 とも呼びます。
本になって送られてくるまでもう少し…
マンガの原稿なら、ペン入れ、ベタ塗り、消しゴム掛け、スクリーントーン の貼り付けや 写植 の貼り付けが完了しているのはもちろん、トンボ や ノンブル の 設定 が行われ、台割 にそった全ページ分の 本文 の原稿が揃った、修正の必要のなくなった状態を指します。
文章原稿なら、全てのテキストデータ (レイアウトや版下まで自分で作っているものを含む)、及びそのノンブル指定と、挿絵 が入るなら挿絵の原稿と挿入位置の指定、それが写真などで 網掛け が必要ならその指定など、印刷屋さんがそのまま印刷版を作って印刷し、製本まで行える状態の原稿となります。
なおマンガ本なのか小説などの文章本なのか、あるいはそれが混ざった折衷本なのかで、それぞれに原稿の最終形態が異なる場合があります。 しかしいずれにせよ、全てのページ分の原稿が揃い、全てのページ分の原稿の体裁 (サイズや各種指定) が揃っているのが前提となります。 ただし 表紙 用のデータと 「本文」 用のデータとは別扱いになるケースも多く、表紙・本文全てを同時に入稿する場合には、とくに 同時入稿 などと呼ぶ場合もあります。
印刷所によっても求める 「最終形状」 が異なる場合もあるので、入稿マニュアル などであらかじめしっかり確認するようにしましょう。 完全原稿を意識する頃には 締め切り も目の前の段階となりますが、手違いなどでその後に大きなやり直しが発生すると一大事です。