勝てる気がしねえ…あいつこそ 「トップオタ」
「トップオタ」 とは、ある ジャンル や カテゴリ において、他の追随を許さないぶっちぎりの おたく、第一人者を指して使う言葉です。 略して 「TO」(ティーオー) と呼ぶ場合もあります。
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外部から見た時の揶揄や侮蔑の意味や、仲間内の軽口に使われる意味もありますが、通常は 「呆れながらもその実力は認めざるを得ない」「まさに特定ジャンルにおける、揺るぎないオタクのトップだ」 といった、畏怖の対象を指す言葉として使われます。
一言で おたく といっても、その範囲は広いのですが、通常トップオタが使われるのはアイドル関係や声優、特撮など、ファン としての対象が実在する分野が多く、またコンサートやライブ、各種の イベント などで、数多くの おたく が実際に特定の場所に集う催しが存在する世界で多くなっています。
これは 「自分以外の不特定多数の おたく」 を目にして、どちらが上かを見比べる場があって初めて、成立する 概念 だからでしょう。
あいつ、いつもいるな…仕事はどーなってんだ? 的な
通常の使い方は、同じ場所に集っている おたく 同士で、どこの誰かは知らないままに、「あいつはいつも必ずいるな」「常に最前列に陣取っている」 といった常連すぎる おたく (おまいつ) の姿を見て、「このジャンルで現在もっとも時間と金と情熱を注ぎ込んでいる人」 を指すような言葉となります。
こうした存在が、単なる侮蔑 (しばしば嫉妬などを発端ともする) や同族嫌悪による感情的な不快感だけでないのは、自分も同じ穴のムジナだとする認識もさることながら、自分が度を越した ハマり方 をした時、無茶な買い物や行動 (仕事を長期休暇してツアーを追っかけるなど) を取るときに、「俺はあいつよりはまだ自制している」 というエクスキューズとして使える存在だからでしょう。
まだまだ上には上がいると思うと、自分もハメを外しやすくなります。
資金力や時間、情熱だけでない、トップオタの恐ろしさ
ちなみに 筆者 も 一般人 からみたら、それなりに威圧感 (キモい 的な意味で) を持つかなり濃い おたく の端くれのつもりなのですが、そんな筆者から見ても、「トップオタ」 とまで呼ばれるような おたく は、あらゆる部分で2桁くらい上を行く、ほとんど雲の上みたいな存在になってますね。
アイドルの全国ツアーを何年も皆勤している上に顔や名前を覚えて貰っているなどは当たり前で、さらにアイドル本人と個人的なメールのやり取りやプレゼントの交換をしているとか、数十万円もするアニメのセル画を当たり前のように購入した挙句、作監直筆の 設定 のための資料や 画像 を メッセージ 付きで持っているとか、特撮の撮影小道具の実物をなぜか持っているとか…。 蛇の道は蛇なのかも知れませんが、人脈とかもハンパじゃなく、単にお金を持っていて金遣いが荒いだけでないのは結構怖いです。
ちなみに筆者の知り合いの某子役ファンのトップは、子役本人は元より、その母親や父親とも懇意となっており、ほとんど家族ぐるみの付き合いとなって、プライベートな家族の温泉旅行に誘われて一緒についていってました (筆者含め、ごくごく内輪には写真や 動画 を見せてくれました)。 どういうアプローチをしたらそういう状態になるのか全くわかりませんが、ちょっと信じられない凄さです (しかも同業の中には、その人よりさらに上がまだいるんだそう…)。
気がついたらそこにいる。 個人が持っているはずがないマニアックなものを当たり前のように持っている。 そこに至るフローを詳しく聞くと、別に不正行為を働いているわけでもなく (そうでない人もいますが)、熱意と努力、少々の図々しさと、さらに偶然や幸運も重なって 「なるほどね」 にはなっているんですが、そうでなければ理解がしがたい、ある意味で妖怪の総大将 「ぬらりひょん」 みたいな飄々とした究極形態がトップオタの真髄なのでしょう。 なろうと思って、そうそうなれるものではありません。
AKB48 の特定メンバーごとにトップオタが
なおこの言葉 「トップオタ」(TO) は、人気 グループ 「AKB48」 の熱狂的ファンを紹介するテレビ番組で尊称として使われ、ネットで話題となり、急速に使われるようになっています。 AKB48全体の総合トップオタはもちろん、各メンバーごとにファンの中のNO.1、すなわちトップオタが存在し、以降はトップオタが、これの代名詞のような扱いを受ける場合もあります。
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