同人用語の基礎知識

コミケマリモ

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何もなかったはずなのに…「コミケマリモ」

 「コミケマリモ」 とは、コミックマーケット が終了した後の会場で、晴海の東京国際見本市会場 で開催していた時代に、しばしば目撃された謎の物体のことです。

 「マリモ」(毬藻) と云うのは、水中で育つ 「緑藻」 が球状に固まり育つものです (藻の集合体)。 日本では北海道 阿寒湖の 「マリモ」 が有名で、美しい球体が珍重されてきました。 環境省によって絶滅危惧種にリストアップされ、1921年 (大正10年) に国の天然記念物に、1952年(昭和27年)3月29日には、特別天然記念物に指定されています。 人の手によって作られ育てられた 「マリモ」 は、お土産などで人気があり、可愛らしい姿と水の中で涼しげにたたずむ姿が癒されると人気があります。

 このあまりに貴重な 「マリモ」 が、なぜかコミケを開催中の イベント会場 の建物の中に人知れず出現し (ただし緑色ではなく、茶色もしくは 褐色)、時間が経つにつれて少しずつ大きく成長し、人の激しい往来もひと段落、イベントが終了する頃になると忽然と人々の目の前に現れます。

まぁ、要するに、西部劇の 「転がる草」 みたいな…

 「コミケマリモ」 の正体ですが、入場者の服や荷物などから出る埃やチリが、人の往来や風に吹かれるなどして徐々に寄り集まり、最後には球状もしくはひとつの塊となって忽然と現れるもので、西部劇などで決闘の前などに 「ピュオオオォォォ」 なんて空っ風が吹いて、どこからともなく転がってくる草の塊 (「転がる草」(Tumbleweed) と同じようなものですね。

 それまで数十万人が集いごった返していた会場が、机も片付けられ、だだっ広い荒涼とした無人の施設になった、そこにポツンと現れる 「コミケマリモ」 に、「祭りの後の寂しさ」 を、感じる参加者は多かったようです。

 ちなみに目撃され言葉が生まれた場所は 「コミケット31」(1986年12月27日〜28日)東京流通センター (TRC の第一回目) の階段付近と、そこに居合わせた 10名ほどの間といわれ、その後 晴海 の 「国際展示場」 の頃にもよく聞いたものですが、幕張メッセ東京ビッグサイト では出現しているのでしょうか。 最近はあんまり聞きませんがw

 なお コミケ雲、および 男津波 などという、恐ろしい大自然の驚異、コミケ気象 も目撃されているようです…。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年11月5日)
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