同人用語の基礎知識

客/ お客様

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おもてなしされるお客さんか、一緒にイベントを作る参加者か 「客」

 「客」「お客様」 とは、訪問者や何らかの商業的サービスに対価を払って商品やサービスを受けとる人、購入者を指す言葉です。 「客人」 や 「お客さん」「ゲスト」(guest) あるいは消費者や購入者みたいに呼ぶこともあります。 商品やサービスによって個別の呼び方もあります。 例えば書籍なら 読者ゲーム なら プレイヤー、交通機関なら乗客、 舞台 なら観客といった云い方です。

 普通 の日本語であり、良い意味も悪い意味もないフラットな言葉ですが、その場にいるだけで何もしない役立たずとか、他者がサービスするのが当然のような偉そうな態度の人間を揶揄する言葉としても使われます。 そうした態度や考え方は 「お客様気分」 と呼びます。

 同人ネット のコミュニティにおいては、あまり良い意味で使われることはなく、揶揄や当てこすり、皮肉としての使われ方がほとんどでしょう。 これらの世界では、その場を営利目的で用意している企業などはともかく、参加者や利用者の間でホスト・ゲストといった関係や上下はありません。 参加する人それぞれが互助やお互い様の精神を持ち、自主的に支え合うのが前提のため、「おもてなしされるだけの客などいない」 からです。

 一方、自分の 同人誌 などにお気に入りの 作家絵師 を招くことをゲストとかゲスト参加、あるいは客筆や寄稿と呼ぶこともあります。

同人における 「お客様」

 同人の世界や自分の ジャンル に貢献する方法はたくさんあります。 わかりやすいのは イベント のスタッフとしてイベント運営を手伝うことですが、それが無理でも、自分の好きな 作家サークル の同人誌をきちんと購入する (海賊版 などを利用しない)、会場で一言二言感想を述べる、いつも楽しみにしていますと声をかけるだけでも作家のモチベーションを上げる立派な貢献です。

ネットコミュニティにおける 「お客様」

 ネットのコミュニティ、とくに個人運営の ホームページブログ掲示板SNS においても、これは同様です。 これらを設定している 管理人 などが、便宜上訪れた人をお客様と呼ぶことはあっても、立場は平等か、むしろそうした場を経済的・時間的に作り維持している管理人の意向が尊重されるべきで、ただ訪れて利用しているだけの人が、お客様気分で自分勝手な注文や苦情を述べるなどは、本末転倒の状態です。 もっとも訪問してくれる人がいるというのは管理人にとっては嬉しいものなので、このあたりは人それぞれの考え方があります。

 なお 2ちゃんねる などの掲示板の一部では、部外者・よそ者をお客様とかお客さんと呼ぶこともあります。 これはその板や スレ の住人が新しい参加者を歓迎するつもりで使うこともあれば、事情をよく知らないよそ者は黙ってろ、出ていけといった意味で使うこともあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年4月10日)
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