少しバランスを変えるだけで同じような色でもニュアンスが変わる 「色調」
「色調」 とは 色 の調子のこと、具体的には彩度 (色の濃さ) と明度 (明るさ) との組み合わせによる色の濃淡や強弱による色の系統を主に指す言葉です。 カラートーンやトーンと呼ぶこともあります。 例えば同じ赤や青でも、明るかったり暗かったりで見た目の印象が大きく変わります。 暗い赤とか薄い青といった感じですね。
カラーの 絵 や イラスト を描く場合、様々な色を組み合わせてひとつの絵を作ります。 全体の色調を合わせれば落ち着きのある一貫性のある絵に、あえて色ごとに変えれば色の対照の中で色 (その色が描くもの) に強弱や遠近をつけたり、それによって意味を与えることもできます。 例えば 一枚絵 の中に明るい色調の キャラ がいて、その横に暗い (あるいは薄い) 色調のキャラを並べれば、遠近感や主従の役割が生まれます。
色の使い方はそれなりに積み上げられたセオリーやその時々の流行などもあり、無難にまとめることもできると云えばできます。 しかし自分のやりたいこと、描きたいものでなければ描いていても楽しくありませんし、どこまでオリジナリティを出すかであれこれ悩むことになります。 色彩設計などはそれだけで専門書が何冊でも書けるほど奥の深いものですが、優れた先人の 作品 を参考にするなどして、少しずつ自分の引き出しを増やしたり磨いたりできれば良いですね。 強く意識して描くだけでも、しばらくすると見違えるほど作品の品質やアピール力を高められるのが、色調の面白さです。
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