同人用語の基礎知識

自宅警備員

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女は家事手伝い…男は自宅警備員

 「自宅警備員」 とは、自宅に住み込んで 24時間体制で昼夜を問わず、自宅や自室の警備を 常駐 して行う人のことです。 一般的な言葉では、引きこもり (自分の家や部屋に入り浸って引きこもる状態) となります。 またしばしば ニート (NEET/ 無職で働く意思もない) でもあります。 「自室警備員」 などとも呼びます。

 この言葉が生まれたのは 掲示板 2ちゃんねる のある板の 書き込み からで、四六時中 ネット に張り付いている人たちを揶揄する中で、本人らが開き直ってネット世界特有の言葉遊び、「妙に上手い言い回し」 として上記引きこもりやニートを 「自宅警備員」 と言い換え、使い始めました。

 なお自営業者、とりわけ 同人界隈 に多い自宅仕事の漫画家やイラストレーター、デザイナー、ウェブ制作などに就いている人が、自虐的 に 「自宅警備員」 を自称する場合もあります。

今日も自宅に異常はありませんでした!

 後にこの言葉は、警備員風の衣装を身に着けた キャラ (やる夫とやらない夫) が 「今日も自宅に異常はありませんでした!」 としゃべる アスキーアート となって、2ちゃんねる全体で知られるようになる一方、慣用句としてその他の場所でも使われるようになりました。

 なおこうした言葉自体は散発的に昔から出ていたようですが (女の子は家事手伝いや花嫁修業という言葉があるのに、男の子はプータローや無職ってのはいかがなものか…的な文脈で、さまざまな 「無職引きこもり」 を言い換える営みがされていました)、言葉として一気に広まったのは 2006年頃からでしょうか。

 ちなみに家族 (両親など) は 「依頼主」、その家族から 「いい加減働け!」「もう家から出て行け!」 と云われるのは、「自宅警備員解雇通知」 と呼ぶようです。 さらにアルバイトや正社員など、とにかく仕事に就くことは 「転職」 と呼びます。 また日雇い派遣のフリーターなどで漫画喫茶やネットカフェを定宿とする人、俗にネカフェ 難民 と呼ばれる人たちを、「ネカフェ警備員」 と呼ぶ場合もあります。

2007年に、マスコミでも 「自宅警備員」 が頻出

 その後この 「自宅警備員」 という言葉は、2007年の 「ネット流行語大賞2007」 の7位に選ばれ、弥生の社長で後にライブドア社長ともなった平松庚三氏 (1946年1月6日〜) がライブドアを 2007年12月に退社し、その心境を翌年1月2日に語った際に、「自宅警備員に転職しました」 とインタビューに答え、さらに 「自宅警備員は犬を散歩させたり、マリオカートのタイムを更新させたり、楽ではない。でっていう!」 と コメント

 元からネット関連に強い社長のコメントとは云え、専用の自宅警備員シャツまで着用してのコメントに、ちょっとした話題にもなりました。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年12月28日)
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