同人用語の基礎知識

禁忌肢

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これだけは選んじゃいけない・やっちゃいけない…! 「禁忌肢」

 「禁忌肢」(きんきし) とは、医師や薬剤師といった医療に関する国家試験において、患者の生命や安全を脅かす重大な設問の選択肢のことです。 これを規定数以上選んでしまうと他の問題でどれだけ正答し合格点や高得点を取っていたとしても、禁忌 に触れたとしてそれだけで一発で不合格とされます。 これは禁忌落ちと呼ばれます。

 禁忌肢が設けられる目的医療の現場では、単に正解を選ぶこと以上に 「これだけは絶対にしてはいけないこと」 があります。 患者の 死亡 や身体への不可逆的な機能廃絶を招く行為であり、何があってもそれだけは避ける知識や能力が求められます。 国家試験では医療安全や医療倫理の観点から、受験者が最低限の安全基準を満たしているかの見極めのため、この試験の仕組みが導入されてきました。

 この言葉自体は前述したような意味ですが、医療関係の創作物で度々話題として取り上げられたり、そもそも医療関係の従事者がそれなりのボリュームで存在することから、一般の間でも俗語として使われることがあります。 意味も同じで、「他がどれだけ優れていてもこの一点だけでNG」「何があっても例外なしで一発アウト」 みたいな使い方です。 例えばどれほど魅力的な人物でもお金にだらしがない人はダメみたいな使い方ですね。

 おたく に近いところでは、マルチエンディング形式の ゲーム などにおいて、必ずバッドエンドルートに分岐してしまう選択肢を禁忌肢と呼ぶこともあります。 ハッピーエンドにならないのはもちろん、制作者側が意図した真実の結末 (トゥルーエンド) に絶対到達しないルートへの分岐であり、真の クリア を目指すならもう一度チャレンジするしかありません。

どのような選択肢が禁忌となるのか

 医療においてどのような選択肢が禁忌になるかを具体的な設問を例にして 公式 に発表されることはありませんが、禁忌薬の投与や不適切かつ侵襲的な処置、そして医療に携わる人間として守るべき倫理や違法行為への姿勢を問う選択肢が該当するとされています。

 例えば禁忌薬の投与では、妊婦や重い合併症を持つ患者への不適切な薬剤投与、不適切かつ侵襲的な処置では生命の危機に貧している不安定な状況で身体に負担の大きい検査や処置を行う、倫理や法的な逸脱などは、患者の同意を得ずに行う不可逆的な臓器摘出や死期を早める人為的な行為などです。

 医師や薬剤師は国家試験の中でも 難易度 が極めて高いもので、受験者は高い知的水準や学力を持つ優秀な人が多いでしょう。 勉強してきた人たちは当然これらを知識として知っているのでしょうが、人命に 直結 し取り返しがつかない結果が生じる可能性があるだけに 「単に知っていること」 を問う問題だけでは不十分で、「患者に対してその処置を行っても安全か」 という視点を常に最優先で持っているかが強く問われます。 いくらその他の知識や技術が優秀でも、それを欠いては医療に携わるべきでないとの姿勢のひとつがこの禁忌肢ということになります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年5月12日)
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