同人用語の基礎知識

スラックス

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男子のボトムスの定番アイテム 「スラックス」

 「スラックス」(slacks) とは、一般的にスーツやジャケットタイプの 制服 などに合わせられる ボトムズ で、足の部分が左右独立した パンツ・長ズボンのことです。 元々はウール素材で作られた、全体的にゆったりとしたシルエットで脚全体を覆うロング丈の穿きものを指し、英語の slack (たるみやゆるみ) からその名称がついています。

 当初は女性用のものを指すものでしたが、現在は男女問わず、スーツ類に合わせるパンツ、あるいはそれと同様のシルエットを持つボトムス全般を指す言葉といって良いでしょう。 とくに脚を入れる部分の中央に折り目 (センタープレス) が入ったフォーマルなものをそう呼ぶケースが多くなっています。

 なお小学生などがスーツやジャケットに合わせる丈の短いパンツは一般に 半ズボン と呼びます。

男子用だけでなく女子用制服のボトムスとしても

 学校の制服として用いられる場合、ごく一部の例外を除いて長らく男子用ボトムズとしてのみ用いられてきました。 制服以外でも、女子や女性は スカート が基本でジーパンやパンタロン、ホットパンツ といった非スーツ ファッション ではズボンやパンツの例が数多くあるものの、スーツでスラックスはとても珍しいものでした。 しかし近年では女性の社会進出に合わせパンツ姿の女性も当たり前になりましたし、冬季の 防寒対策 や、そもそも男女で異なる衣服にする必要性の是非などから、女子用として採用する学校なども登場しています。

 代表的なのは、2001年から女子制服に選択制でスラックスを採用した東京世田谷の昭和女子大付属昭和高ですが、実際にスラックスを選ぶ生徒はほとんどいないそうです。 その後こうした動きは全国に広まり、とりわけ冬季に寒く、また寒さゆえに見苦しい格好 (スカートの下に ジャージ などを履く、いわゆる 「埴輪ルック」) となるのを是正しようと、北海道や東北の学校で冬季はスラックスが標準、なんて学校も出てきました。 新潟県上越市の立久比岐高は2006年4月から、冬季はスラックスを 義務化。 また2008年4月には、札幌市立南が丘中が夏季の3ヶ月を除き、通年スラックスを義務化しています。

 ファッション全体に ユニセックス が広がる中、少なくとも生徒が自主的に好きな方を選べたり、制服のスタイルでも学校を選べるようになるのは良いことでしょう。 また就活時の リクルートスーツ でも、一般的なセミロングの ペンシルスカートタイトスカート からスラックスを選ぶ就活生も都市部を中心に比較的見かけるようになっています。 とはいえいずれも、まだまだ少数派に留まっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年5月12日)
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