同人用語の基礎知識

それ以上 いけない

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ネットで真実を暴いているかのような合いの手… 「それ以上 いけない」

 「それ以上 いけない」(それ以上いけない) とは、ネット掲示板 などに 書き込ま れた レス に対し、その書き込みが裏情報や真実を暴くような内容だとの合いの手として入れるような フレーズ の一つです。 「それ以上 (本当のことを書いたら) だめだ」 という意味になります。

 このフレーズ自体は 普通 の日本語ですが、掲示板などでことさらに使う場合は、マンガ 「孤独のグルメ」 第12話 「東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ」 において洋食店の外国人店員が 主人公、井之頭五郎に対してしゃべったセリフが 元ネタ となっています (後述します)。

 なお似たような使われ方をする ネットスラング に 「〇〇の悪口はやめろ」 もあります。 こちらも誰かの批判的なレスに対し、その批判に該当するけれど名前がでていない人の名前をわざわざ持ち出して、あたかもその人の批判をしているかのように装ったり、当てこすりを看破しているふりをして名前を出した人を罵倒する意味で使われます。

 こうした使われ方は、情報や認識を 共有 する参加者同士では面白みが感じられる場合もありますが、「流行りの言葉を使っただけなのに、本人は訳知り顔で何かを語っているつもりになっている」 と、否定的に見る人もいます。

外国人店員に対する店主の横柄な暴言に対し、五郎怒る

 「孤独のグルメ」 のこのエピソードでは、店主と外国人店員との間でいさかいが生じ、静かに美味しいものを食べたいと思う五郎を不安にさせると共に神経を逆なでします。 出てきた料理は思ったより普通で美味しかったものの、店主の店員への暴言に業を煮やした五郎は、会計と共に店主と口論となり、さらに五郎を突き飛ばし暴力を振るおうとする店主を止めるため、アームロック (関節技) を決め腕を締め上げます。 店主はたまらず 「痛っイイ」「お…折れるう〜〜」 と悲鳴を上げ、それを見ていた店員が五郎を制止しようと 「あ…」「やめて!」 と声を掛け、その後発したセリフが 「それ以上 いけない」 なのでした。

 この12話は、店主との口論の中で五郎の 「孤独飯」 の哲学が披露されたり、日ごろはおっとりとしたムードの五郎が怒りを露わにし、あまつさえ腕力を発揮する珍しいものであり、この 作品 が話題となり人気となる中でクローズアップされることに。 同じエピソードで五郎が発した(心の中の声、独白)「ほー いいじゃないか」「こういうのでいいんだよ こういうので」 と共に、汎用性が高く使い勝手の良いネットスラング・ネットミーム として広がることになりました。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年4月2日)
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