同人用語の基礎知識

隙あらば自分語り/ 隙自語

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自分語りって気持ちいいよね… 「隙あらば自分語り」

 「隙あらば自分語り」 とは、日常生活における会話や ネット掲示板SNS などの 書き込み で、誰からも聞かれていないのに 「自分語り」 を始めてしまう人を揶揄する言葉です。 略して 「隙自語」 とも呼びます。 他人の自分語り行為を指して批判的に使う場合もありますが、自分自身の会話や書き込みについても、自省・自虐的 な枕詞、あるいは注釈的な後書きとしてよく使われます。 似た言葉に 「唐突な自分語り」(唐自語) などもあります。

 自分語りとは、自分の過去の話や自慢話、武勇伝などのことですが、しばしば聞き手の都合や場の流れ・空気を考えずに延々と行われることから、一般に 「うざい」「面倒くさい」 と忌避されがちです。

ネット掲示板などで、「隙あらば自分語り」 がよく使われるように

 日常会話でも避けられがちな自分語りですが、特定 テーマ に沿った話や情報を大勢で書き込んで 共有 する掲示板などで行われては、より 「迷惑だ」 と感じられるケースが多くなるのは仕方ないことなのかもしれません。 例えば ゲーム攻略法 を話し合う掲示板で、どこぞの名無し (匿名) や、よくわからない コテハン のさして面白くもない チラ裏 レベル で長文の自分語りなど、聞いてあげる (読んであげる) 義理も理由もないでしょう。 また自分語りや 自己紹介、挨拶といったプライベートな話は 馴れ合い の一つでもあり、避けるのが常識やマナーの板だってあります。

 とはいえ自分語りは、話したり文章を書くのが好きな人にとっては楽しいものだったりもします。 他人が自分の話に耳を傾けてくれることで快感を得る人も少なくないでしょうし、他人が気持ちよく自分語りをするのなら、自分だって少しくらい自分語りさせてくれよという気持ちもわかります。 隙あらば自分語りがダメなら隙を見せたお前もダメだみたいな。 また自分の体験を通してしか表現できない ジャンル の話もありますから、テーマや趣旨によっては十把一絡げに 「単なる自分語り扱い」 されるのは心外だと感じられる場合もあるでしょう。 もちろん、中には聞いたり読んだして楽しい自分語りだってあります。

 そこである種のエクスキューズ (言い訳や責任逃れ) として、「隙あらば自分語り」 と会話や文章の前置きとして宣言したり、括弧で囲んだ形で末尾につけ足す使い方が広まってきました。 これにはシンプルな 「自分語りしてすいません」 という意味の他、「興味のある人だけ読んでください、興味がなければ スルー してください」 や、「自分語りっぽいですが、ちゃんとテーマに沿った話をしているつもりです」 さらには 「あなたの自分語りは黙って聞いたんだから、こちらの自分語りもさせてください」 といったいくつかの ニュアンス も状況に応じて持っています。

 ともあれ、それぞれの参加者が平等な立場で情報や意見を持ち寄る掲示板では、自分語りはもちろん、そう受け取られそうな レスリプ などは避けるのが賢い使い方なのでしょう。 また逆に他人がそうした発言をした時は、よほど板のテーマや趣旨から外れていたり目障りな長文・連投 でなければ、スルーしてあげるのが良いのかもしれません。

 ちなみに 筆者 も基本的には 「隙自語」 な人間なのですが、用語の解説などに筆者なりの体験を元にしたエピソードなどを添えると、こういう趣旨のサイトの説明に自分語りを入れるな的な反応を貰うことがあります。 その気持ちは重々承知してはいるのですが、ほんのちょっとだけ寛大な心で見逃してくれると嬉しいです(><。)。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年7月12日)
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