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炎上

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炎上するブログ…個人情報を暴かれさらし者にされてしまうブロガーも続々

 「炎上」 とは、何らかの トラブル や問題行為、ブログ (blog) や SNS などでの問題発言などが ネット で広く 拡散共有 され、不特定多数の人たちから批判的な リプライ書き込み、誹謗中傷などが殺到し、場合によっては個人情報などが晒されたり、関係者の blog や SNS アカウントコメント が飛び火したり、あるいは勤め先などへ連絡や苦情などが殺到する状態です。

 こうなると炎上した本人は膨大な批判の対応に四苦八苦することになりますし、トラブルや問題発言の内容や対応によっては勤め先から処分されたり解雇されたりと、もはや平穏な生活を送れなくなるケースもあります。

ネットの敷居が下がったことにより、誰でもが当事者になる可能性を持ってます

 それなりに敷居の高かった パソコン通信 や、インターネット 初期の ホームページ (ウェブサイト) の制作や開設に対し、誰でも気軽にシステムを利用して 掲示板 に書き込む感覚で開設し更新のできるブログや SNS の登場と流行は、一般人がネット上の コンテンツ を利用し消費するだけでなく、情報やコンテンツを発信する側に簡単に立つ事ができる 環境 をもたらしました。

 パソコンやソフトウェアを使う技術は、「炎上」 のような人的 トラブル に対して何の関係もありませんが、それなりに技術的な敷居が高い時は、それらの疑問を解決するために他人の作ったサイトをいくつも見たり、技術的な支援をしているサイトを詳しく調べたりして、副次的に 「ネットにおける情報発信の危うさ」 などを知らず知らずにユーザが吸収したりするものです。

 しかしパソコンが届いていきなりネットにアクセスでき、携帯電話の メール を打つ感覚で簡単にブログが開設できる (実際はそこまで簡単じゃありませんが)、アプリをインストールして SNS で情報発信できるとなると、ネットの持つ怖さや危うさをなんら認識せず、居酒屋で友達と世間話をするのと同じような気軽さで付き合うようになり、結果、不用意に問題のある発言やエントリーをアップしてしまう人が次々現われる大きな原因になっていますね。

ネット技術の進歩により、炎上の規模も拡大化の一途

一度炎上すると、鎮火させるのも大変
一度炎上すると、鎮火させるのも大変

 ホームページ (ウェブページ) でも、その前のパソコン通信の時代でも、独りよがりのおかしな意見や社会通念上許されない行為やその振る舞いの報告などを、不用意にネット上でする人はたくさんいました。

 俗に 痛い 発言をする人、「痛い人」 とか 「香ばしい」 などと呼んだりもしますが、自分が起こした犯罪行為を武勇伝のように語ったり、自分に非があっても決して認めず謝らず (謝ったら死ぬ病)、他人の些細なミスはボロクソに叩いたりといった、ドキュン系 の人 は、昔から存在していたんですね。 当然その人たちの発言に反論や非難の レス が殺到したり、サイトや掲示板が荒れたり炎上することも珍しくありませんでした。

 俗に バトル とも呼ばれるサイト開設者と利用者や他のサイトの開設者との私怨も含めた オンライン、さらには オフライン での争いやケンカなどは、それこそパソコン通信の掲示板 (BBS) の時代からあります。

 ところがブログや SNS では 「ユーザー同士のシステム的なつながりが仕組み上とても強力」 な上に、たいていは掲示板など用意しなくてもコメントができる機能がついています。 結果、昔と同じ内容でも 「より強く大規模に」、さらに 「よりスピーディーに」 炎上し、お祭り騒ぎになるケースが多くなってきました。 たいていは 2ちゃんねる などの大型の掲示板が情報の中心散布地となったり、数多くの フォロワー を持つ SNS ユーザー (インフルエンサー) が情報拡散を促すことで、一気に多くのネット住人に飛び火し炎上するパターンです。 常時接続が当たり前となっていることもあり、一度火が着いたら、そう簡単には鎮火しない状況になっているといってよいでしょう。

 たいていのブログや SNS の利用法は、広く世間に自分の意見を表明する…というよりも、仲間うちで読んで楽しんでもらうための内輪のものだったり、自分自身のつぶやきや愚痴、備忘録みたいなものだったりします。 けれどそれらは世界中誰でもがいつでもどこからでも閲覧できる環境にあるものだとは、たまに思い出してみても良いと思います。

 まぁ気楽に日記なんかを書いていると書く事には集中しても、それが他人からどう見えるかまでは気が回らなかったりするもんですし、筆者 も偉そうに人のことを云える立場じゃないので、気をつけなくてはならないなぁ…なんて思ったりもするんですが…。

自分の生活やネット上の居場所を守りたいなら、炎上の原因を考えましょう

 もし自分のブログや SNS アカウントが炎上してしまったら…原因を良く考えて、少しでも自分に瑕疵があると思ったら、潔く謝りましょう。 批判的な書き込みをしてきた人が、逆に申し訳なくなるくらい、徹底して謝るのが良いと思います。 「自分に誤りがあるにしても、なぜ赤の他人にここまで叩かれなきゃならんのだ」 と思っても、それを表に出してはいけません。 これは善悪やバランスの問題ではなく、自分の生活を守るか守らないかの問題だからです。

 もちろん中には、理不尽な理屈で面白がって他人を攻撃するタイプの人間もいますが、みんながみんな、そんな人ばかりではありません。 例えばよく槍玉にあがる 「2ちゃんねる」 にしても、おかしい人はごく一部で、まともな常識を持った人間が全体の多数を占めている状況だと思います。 そしてその中のごく一部が突っ走っただけでは、「炎上」 になど、そう簡単にはなりません。

 誰かが個人的な私怨でどこかのブログや SNS アカウントを 「炎上」「祭り上げ」 させようとしても、問題のないブログはそう簡単に 「炎上」 などしないんですね (むしろ私怨で炎上させようとしている人の真意がバレて、逆に身包み剥がされたりします (^-^;)。 いかな悪名(?) 高き 「2ちゃんねら」 でも、それほど暇ではないのです。 それでも 「炎上」 するということは…最初のきっかけを作ったのは他ならぬ自分であるのは、強く認識した方が良いと思います。

間違っても 「燃料」 を補充してはいけません

 なお火を消そうと批判の書き込みを削除したり、自分のブログの コメント欄 や2ちゃんねるなどに乗り込んで行って 自作自演 で自分を擁護したり、あるいは完全に無視を決め込んだりは、ほとんど火に油を注ぐだけの行為だと強く心得た方が良いと思います。 とりわけ実際にやるつもりなど全くないのに、脅しのつもりで 「法的措置」 をちらつかせるなどは、愚の骨頂、まさに自分から延焼を招く 燃料 です。

 不特定多数に突然訪問されたら驚いて冷静な対応はできなくなるのかも知れませんが、見ている人はちゃんと見ています。 きちんとした対応をしたら、自然と鎮火するものですから、自分の名誉や自分のブログの 読者、さらには自分のブログそのもの、ネット上のコンテンツが大切だと思ったら、自分の誠意が伝わるように頑張りましょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年08月05日)
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