同人用語の基礎知識

朝チュン/ チュンチュン

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絡みあう指、重なりあう裸体…そして 「朝チュン」

 「朝チュン」 とは、朝 (Morning) にスズメがチュンチュンと鳴いてる状況を表す言葉ですが、映画や マンガアニメラノベ などにおいては、性行為 (セックス) を直接描かずに比喩・暗示的に描写する、それとなく 匂わす ための典型的な演出パターンのひとつを表す言葉となります。

 通常は恋人同士などがムードたっぷりにキスをするなり抱き合うなりした後、一旦画面は暗転。 そのまま翌日の朝の風景となって、光が差し込む窓のカーテンの奥から、可愛らしいスズメの声がチュンチュンと聞こえてくるような描写となります。 朝チュンの他、「チュンチュン」 と呼ぶ場合もあります。

 転じて、大人同士の恋愛を取り扱った作品でありながら、18禁 なエッチシーンのない作品を、こうした演出のあるなしに関わらず、広く 「朝チュンもの」 と呼ぶ場合もあります。

海外では 「暖炉の火」「窓の灯が消える」 などの描写も

 こうした性行為をほのめかす表現には、様々なパターンがあります。 恋人のいる室内のシーンから突然視点が部屋の外となり、部屋の灯りを窓越しに見るシーンとなって、その後灯りが消えるとか、欧米の映画などでは 「暖炉の火」(パチパチと音を立てて燃え盛る炎がクローズアップされ暗転) がそうしたシーンの暗示としてよく使われます。

 海外のお笑い番組や パロディ の映画などでは、そうした 「お約束 のシーン」 をわざわざ映し出し、それを 「引っ掛け」 として使う場合などもあります (観るものに勘違いをさせて、実はセックスをしていなかった…のような オチ になります)。

 これらのシーンが使われるようになった理由としては、映画やテレビドラマ、成年向けではない 健全系 のマンガやアニメなどで、そうした性的シーンを表現の 自主規制 として描けないという問題があります。 こんにちでは裸の出てくる映画やドラマなど珍しくもありませんが、昔は裸体が厳しく制限されていた (法的なだけでなく、モラル的にも) という時代がありましたから。

 一方、こうした消極的な理由ではなく、積極的・肯定的に性的シーンを隠す目的で使う場合もあります。 というのは、あまりにあからさま、赤裸々な性的シーンを描いては、その作品や キャラファン に対して、それぞれが持っているイメージを壊したり嫌悪感を喚起してしまったり、あるいは作品の品格が低くなってしまったりするので、オブラートに包んで表現しようとの意味もあります。 古典などでも 「後朝」(きぬぎぬ/ 衣服) の形でのみ、語られる場合もあります。

 こうした表現は、ゾーニング の必要のない作品、同人誌 などでも、「生臭いエッチシーンは邪魔だ」 と考える 同人作家 などにより、「分かりやすい暗示」 としてよく使われ、こんにちでも典型的な表現方法として生き残っています。

「チュンチュン・・・チチチ・・・」 の場合は…

 同じく朝のスズメの鳴き声の比喩で、「チュンチュン・・・チチチ・・・」 というものもあります。 こちらは、「すがすがしい朝がやってきた」 というストレートな意味の他、ネット掲示板 などで、ず〜っと掲示板に張り付いていて気がついたら朝になってしまった、徹夜 してしまった…なんて時に使う言葉です。 こちらもその後、一部では 「朝チュン」 と呼ばれるようになっています (対義語は よるほー)。

 この場合には、新聞配達の人の自転車や原付バイク (スーパーカブ) のエンジン音、ポストへの新聞の投函音を組み合わせるケース (ガコンやガチャン、ブロォォなど) もあります。 そのような時間帯に気分はハイになってしまうことは、明け方マジック などと呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2003年3月20日)
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