同人用語の基礎知識

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憧れの対象だったり揶揄の対象だったり… 「ブランド」

 「ブランド」 とは、ある商品やサービスを製造・展開する生産者が、同業のそれと区別したり自分たちが優位な立場で差別化するするためのあらゆる 概念 のことです。 言葉自体は英語の Brand から来ており、日本語では銘柄や商標と訳され、あるいは生産者名やメーカー名、製品やサービスの名称と認識されますが、実際はそれを超える広い意味や使われ方がされます。

 ブランドを確立することをブランディング、既存のブランドを再構築することをリブランディングといいますが、単に特定の名称をつけたりロゴやデザインに意匠を凝らしたり模倣されないように商標登録するだけでなく、商品やサービス、企業や生産者が 顧客 に対して示す一貫した特徴あるいは魅力の集大成としての役割や機能がブランドに求められているといって良いでしょう。

 それは高い品質や価値、市場や社会からの評価、それを選ぶ自分の価値観や審美眼の誇示を含めた体験全ての集合体であり、長年にわたり築き上げてきたイメージや顧客との信頼関係などが含まれています。 単に特定の名前がついているだけでなく、そこに顧客や市場への何らかの 「約束」 があり、それが守られることで生まれる 「信頼」 があってはじめて 「名前」 から 「ブランド」 になるといって良いでしょう。

 とくに評価が高く、一流品や高級感のイメージがあって、しばしば商品やサービスの対価として高額な費用を要するものをハイブランド (ハイブラ) や一流ブランド、そこにまでは至らないものの確固たる地位やイメージを持つものをブランドやプチブランドと呼びます。 またそうしたブランドから 供給 される商品やサービスはブランド品 (あるいはメーカー品) と呼びます。 それ以外、あるいは対概念となるのはノーブランドや無名、コモディティなどと呼びます。

ファッションや装飾品ではブランドが重視されがち

 機能面で差別化が難しく、また身に着けて第三者に見られることが前提の ファッション の世界では重視され、「ブランド品」 といった言葉も、ヨーロッパの一流服飾ブランドのそれからよく使われるようになっています。 そもそも電気製品とか自動車、あるいはファッション関係でも布生地そのものといったいかにもな工業製品と異なり、服飾関係は中小の無名メーカー製のものが多く、ひと昔前はそれがほとんどでした (現在でも安価なものはだいたいそうでしょう)。 昭和 の時代は名の知れたメーカー製というだけで 「メーカー品」 と呼ばれて憧れの対象だったこともあります。

 いわゆる舶来品信仰も手伝い、経済的に豊かになった日本ではハイブランドを中心とした高級な服飾品が人気となりますが、1980年代の バブリー な時代にいったんピークを迎え、その後は景気の悪化も伴い、逆に高額なブランド品で身を固めるような着こなしが ダサい という価値観も生じています。 あわせて最新のトレンドを素早く取り入れ大量生産するファストファッションや比較的安価な ジャージスニーカー といったスポーツウェアや アイテム が街中の普段着として人気となり、一部ではそれらがブランド化・高級化もしています。

 これは金にあかして似合ってもいないハイブラ品を身に着ける人が軽薄で見苦しいという部分もあれば、ハイブラに手が出せない貧困層が経済的な貧富の差で マウント を取られているような気分となり反発を覚えたり単なる嫉妬という部分、あるいはハイブラを含むハイカルチャーに対するカウンターという部分もあり、人によって捉え方は様々です。

 確かに、ブランドロゴがつくだけで同じ品質のものなのに価格が跳ね上がるイメージや プロモーション 優先のブランド商法などを目の当たりにすると、盲目的にブランド品をありがたがり、時に経済的に無理をしてまで買い揃える人が滑稽に見える部分はあります。 名前ではなく商品やサービスそのものを見て選べは真理でもあります。

 とはいえこれはこれで行き過ぎると 原価厨 のようにもなってしまいますし、「このブランドなら買っても安心」 というのは、商品やサービス、情報が洪水のようにあふれる現代にあっては、選択に対する決断や 認知の負荷 を軽減する賢い方法でもあるのでしょう。 ハイブラを嫌う人も、日常 で使う日用品や 消耗品 では自分の好きなブランドを選んだりもしますし。

 見栄を張るのも娯楽の一種ではありますが、自分の経済状態や暮らしぶりにあったブランドを賢く選ぶのが生活の知恵と云えるのかもしれません。 もっともあらゆる企業がブランディングを意識するようになり、広告宣伝費に大金をつぎ込み、無駄に商品の価格が上がるのもそれはそれで困ってしまいますが。 個人的には 趣味 のものはブランドやメーカーを問わず自分のやりたいことにこだわった選び方をして (そもそも選ぶこと自体が趣味だし楽しい)、日用品は選ぶ手間を省いて一度使ってよかったブランドのものをリピートするのが精神衛生上もいいのかな、とは思っています。 このあたりはほんと、人それぞれですよね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2008年4月7日)
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