身の程を思い知らせてやる…的な感情渦巻く? 「生意気」
「生意気」(なまいき) とは、自分の身をわきまえず分不相応で偉そうな態度を取ったり、差し出がましく出過ぎた言動をすること、あるいはそうしたことをしがちな人物のことを憎らしく思って使う言葉です。 小をつけて小生意気、クソ を接頭してクソ生意気とすることもありますが、意味するところは同じです。 「生意気いってんじゃねえよ」 みたいに使ったり、それを略した 「ナマいってんじゃねえ」 といった使い方もあります。
同じような言葉に分不相応とか身の程知らずなどもありますが、立場や年齢、能力、実績などが劣っているにも関わらず目上の人間に向かって横柄な態度や口答えをしたり、よくわかりもしない話にしゃしゃり出てきてあれこれと意見する人は、一般的には嫌われ、イラつく人も多いものでしょう。
一方で、年長者や社会的立場が上の人間が、年下や立場が低い者から正論をぶつけられ、反論に窮して論点ずらしの見苦しい 詭弁 として用いたり、人格攻撃 としてこの言葉を用いることも多いでしょう。 いくら正論と云えどわきまえるべき立場や分相応というものは存在すると思いますが、それを突き付けられて 「生意気な奴だ!」 としか返せないのは、それはそれでみっともない話です。
対義語は一般に謙虚や従順、控えめなどですが、しおらしいが一番ふさわしいような感じもします。
妹や中学生やメスガキなど、様々な属性と組み合わされる
同人 や おたく な 作品 においては、主人公 と対等あるいは格下でありながら、見下してくるような キャラ が生意気属性とされることが多いでしょう。 年下や後輩、部下といった立場や、厨房 (中学生) や 妹、幼なじみ などがよく複合する 属性 だと云えます。 年齢や社会的立場を問わず、お嬢様キャラは生意気が デフォ なケースも多いものです。
こうしたキャラに 萌える 理由は人によって違うのでしょうが、被虐的・M (マゾ) な感覚で小さな女の子や男の子から批判されたり罵倒されるのが好きだというケースと、まだ世の中の事を良く知らない子供や半人前の人間などが、背伸びして大きな口を利くことに可愛らしさを感じるケースの2つあたりが代表的でしょうか。
一方、俺女 などに代表されるボーイッシュなキャラ、男勝りなキャラにも生意気な口ぶりのキャラは少なくありませんが、この場合は男性に対して極度にフランクな接し方をしているだけで、別に生意気ではない場合も多いでしょう。 この場合はそれが生意気だと感じる方に、相手を見下す意識が強すぎることが多いのかもしれません。
エロ な作品の場合、生意気な未成年女子や幼女・ロリ なキャラをメスガキなどと呼びますが、この生意気なメスガキを力ずくでねじ伏せるなどして身の程を わからせ るのは、ある種の 王道 のような趣があります。