連カット/ 同人用語の基礎知識

２枚で１枚「連カット」

　「連カット」とは、２枚のサークルカットがつながって１枚の絵になるような状態のイラスト、カットのことです。

通常の「サークルカット」

１枚だけで絵にならない、あからさますぎる「連カット」
左の１枚だけだと、何が何やら…「コミケ」などでは禁止です

　コミックマーケット（コミケ）などの同人イベントでは、「カタログ」と呼ばれる当日参加するサークルの一覧が掲載された小冊子を発行しています。

　このカタログにサークル各々が描いたサークル名やちょっとした案内文、ジャンルの説明、小さなイラストが自己紹介のような形で掲載されますが、その中で、２つのサークルが一緒に申し込む合体参加などで、２つのサークルのサークルカットを「競作」「一枚絵」として描くケースが出てきました。

　「合体参加」では、２つのサークルが必ず隣り合って配置されますから、「サークルカット」も基本的には隣り合って掲載されることになります（改行されてズレる場合もありますが…）。

　事前に打ち合わせたり、下書きやペン入れを一緒にやるなど、連携が必要な「サークルカット」となりますが、うまく決まるとカタログなどで他のサークルカットより目立ったり、自由な構図を選べるなどメリットが結構あり、好んで描いている仲良しサークルさんもいます。

　ただし「コミケ」のように、参加のための抽選の当選率が厳しく、しばしば片方のサークルだけが落ちるなんて可能性があるイベントの場合は、「２枚揃わないと絵にならない」ような、あからさまな「連カット」は、禁止にしている場合もあります。

　申し込みの際にそれと分かると「書類不備」となり落選理由となりますので、注意するようにしましょう。　ただし小規模なオンリーイベントなどでは、それを積極的に認めている場合もあります。　その場合には、いろいろと実験的なイラストを描いてみると楽しいかも知れません。