きっと何者にもなれないお前たちに告げる 「生存戦略」
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生存ぉん 戦略うぅ〜 (同人する子) |
「生存戦略」 とは、もっぱら動植物といった生物が生命を維持し、子孫を残すために行う様々な行動やその パターン のことです。 生き残り戦略・サバイバル戦略と呼ぶこともあります。
地球に生命が生まれ命をつなげてきた長い歴史の中で、それぞれの生命は 環境 の変化にあわせて適応し、時に他の生物と共生し、時に補食から逃れるために他の生物や風景に擬態し、淘汰による絶滅から生き延びてきました。 これら進化の過程で生じる様々な 「種として生き残るためのあれこれ」 を指して使うことが多いでしょう。
また人間のような知的生命体が自分個人の生物的・社会的な生き残りのために巡らせる思考を指したり、ある社会や組織が敵や ライバル との競争に打ち勝ったり、ビジネスで成功するための戦略的なあれこれを指すこともあります。
ただし おたく や 同人 の世界にあっては、 アニメ 「輪るピングドラム」(ピンドラ/ 2011年7月〜) の作中セリフを 元ネタ とする おたく用語 としても 認知 されるものでしょう。 使い方もシンプルで、例えば 「真夏の炎天下に開催される コミケ で欲しい 同人誌 を確実にゲットする生存戦略」 みたいな使い方になります。
アニメ 「輪るピングドラム」 から流行語に
「輪るピングドラム」 では、水族館で買ったペンギンの帽子を被った ヒロイン 高倉陽毬が 「生存戦略ぅー」 と叫ぶと場面が変わり、バーチャル なイメージの駅の自動改札を通ってイリュージョン空間に移動します (生存戦略と書かれた フキダシ の紙を持って窓越しに口パクで示す場合もある)。
あわせて テーマ となる挿入歌 「Rock Over Japan」(ARB) を BGM に独特なバンク画面に移行、ロケットが飛んで合体してせりあがるテディドラムの胴体部分から 「イマージーン」 の掛け声と共にプリンセス・オブ・ザ・クリスタルが現れます。 彼女は陽毬の別人格であり、2人の兄 (高倉冠葉・晶馬) に 「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」 などと語り掛け、「ビクドラムを手に入れるのだ」 と命令します。 最後に 「生存戦略しましょうか」 で一連の流れが終わります。
特異な演出であり、かつ同作の 物語 には謎も多く、結末に向けて畳みかけるような構成になっていて、ネット を中心に様々な 解釈 や考察がなされる中、作品 も大ヒット。 様々な社会問題や、同年3月に起こった東日本大震災を通じて誰もが命や 死、愛 や絆、家族などについて少なからず考えさせられる時期だったこともあり、作品も印象にも残ることに。 とりわけ特徴的なこのセリフは使い勝手の良さもありあっという間に流行語となったのでした。
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