同人用語の基礎知識

陽キャ

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明るく朗らかでつねに人の輪の中心… 「陽キャ」

 「陽キャ」(ようきゃ) とは、「陽気な キャラクター の人」 という意味の ネットスラング です。 「陽キャラ」 ともいいます。 対義語は 「陰キャ」(陰気なキャラの人) であり、人の性格やイメージを二分化して 煽ったり する言葉の一つとなります。

 「陽気」 といっても考え方は様々ですが、明るくて屈託がないといった単なる性格面だけでなく、学校生活における 「スクールカースト」(スクカ/ 容姿などに優れ周囲から人望があり友人なども多い人気者を上位とし、そうでない人を下位として序列を作るような考え方) の上位に位置し、高いコミュニケーション能力 (コミュ強)、スポーツといった目立つ分野での活躍、イケメン・美少女で フットワークも軽く、爽やかなイメージを自他ともに許す人の輪の中心にいるような人となります。

 似たような言葉としては 「リア充」(リアルな生活が充実している) や 「ウェイ系」(飲み会などでウェーイ!などと仲間に囲まれ陽気にふるまう人たち)、「パリピ」(パーティーピープルの略で、大勢で集まって騒ぐのが好きな人たち)、「アッパー」(本人だけでなく周囲の気分や 雰囲気 を上げる、明るくする) などがあります。

明るくて友達がいっぱいいるのが大正義の価値観の中で

 もっぱら ネット の世界におけるコミュニケーション能力や友人の多寡、恋人の有無といった要素による人の分類を語る中で、他者を 「陰キャだ」 と揶揄したり本人が 自虐的 に使う文脈の中で対の 概念 として出てきた言葉なのが 「陽キャ」 です。 この概念単体では成り立たず、あくまでそれ以前から使われていた 「根暗」(ネクラ) や 「非リア充」「リア終」、あるいは 「チー牛」(すき家で3色チーズ牛丼を特盛・温玉つきで頼んでいそうないかにも陰キャっぽい人)、「非モテ」「ぼっち」(独りぼっち、孤独な人) との対比でのみ語られる人の区分といって良いでしょう。

 こうした言葉が広がるにつれ、「陽キャになるための10の方法」「陽キャチェック」 といった話題も出てきますが、このあたりも 「ネクラ」「ネアカ」 の頃からの焼き直しがほとんどで、単に言葉が変わっただけで同じことをずっと論じているんだなぁという感じです。 それだけこの部分の悩みは普遍的で、若者にとっては重要だということなのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2018年11月8日)
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