同人用語の基礎知識

独誕寿司ケーキ

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誕生日くらいは奮発して、自分にハッピーバースデー 「独誕寿司ケーキ」

 「独誕寿司ケーキ」(ひとたんすしけーき) とは、自分の誕生日にお寿司とケーキ、あるいは自分の好物を何か買ってきて、自分独り (一人) だけでつましくお祝いすることです。 独男 /喪男・独女 /喪女 (独身で 非モテ でもあるそこそこの年齢の孤独な男女) がしばしば行う行為となります。

誕生日くらいは奮発して、近所のスーパーでお勤め品のお寿司とケーキを購入してハッピーバースデー ツー自分
誕生日くらいは奮発して、近所のスーパーでお勤め品の
お寿司とケーキを購入してハッピーバースデー ツー自分

 こうした行為は第三者から 「誰にも祝ってもらえない惨めな誕生日」「非リア充 の寂しい誕生日」 という目で見られがちですが、やっている本人からしたらそうした面もある一方、ある種の 「自分へのご褒美・ねぎらい」(+ 多少の 自虐) の意味付けもあり、それぞれの境遇やその時の精神状態によって様々なニュアンスで受け取られる言葉となっているのが特徴でしょう。

 確かにたった一人だけで祝う誕生日ほど空しいものはないような気もしますが、誰も祝ってくれないなら自分くらいは自分の誕生日を祝ってあげないと自分がかわいそうすぎるという部分もありますし、変化の乏しい一人住まいが何か月も何年も続くと、無理やりにでも何らかの イベント を自分で作って行わないと生活にメリハリがつかずどうしようもないという部分もあるでしょう。

 給料日にちょっと贅沢をしてみる、ボーナスなどが支給されたとか、何か良いことがあった時に欲しかったものをエイヤッと奮発するなどささかやかな贅沢をする人は多いですから、1年に1度、誕生日くらいは、意識して自分にご褒美をあげても罰は当たらないような気もします。 家族や恋人、友達が本当に一人もいない天涯孤独・絶望的に孤独な人も実際はそうそういないのでしょうが、いい大人が自分から自分の誕生日を祝ってくれなどと言い出すのは気が引けますし、勝手に一人で自分を大切にする思いを消化する 「独誕寿司ケーキ」 は、悪いものでもないのかもしれません。

 ちなみに 筆者 も 「独誕寿司ケーキ」 はもちろん、折々の歳時記的な催しやそれに伴う食べ物 (お正月の初もうでやおせち・お雑煮、節分の豆、年越しそばとか、バレンタインデーのチョコ、クリスマスのケーキなど) は、たった一人であってもなるべく食べるようにしています。 母親がそうした年中行事を気にする人だったこともありますが、そうでもしないと季節や歳月の区切りや移り変わりが感じられなくなってしまうんですよね。 同じ趣旨で好きな アニメ などの キャラ が誕生日を迎えたら、ちゃんと 祭壇 なども作って祝ってます…。

絶対にやってはいけない? 「決意としての独誕寿司ケーキ」

 一方、絶対にやってはいけない 「独誕寿司ケーキ」 としては、何らかの決意を伴う形で行うことでしょう。 例えば独誕寿司ケーキの状態を写真などに撮り、「一人だけで祝う誕生日は今年で最後だ、次の誕生日こそは」 などと誓ってしまうことです。 それで運よく次の誕生日に誰か一緒に祝ってくれる人が現れれば 「去年の誕生日は独誕寿司ケーキだったな…」 などと携帯やスマホの写真を見て懐かしく感じられたりもするでしょうが、もし次の年もその次の年も同じ独誕寿司ケーキだったら…その精神的な ダメージ は少しずつ蓄積し、いずれ計り知れないものとなるでしょう。

 またそのダメージを恐れて独誕寿司ケーキ自体をやめてしまうことになると、わずかに残っている 「自分の誕生日、ひいては自分がこれまで生きてきた人生を祝う」 という気持ちさえ消え失せ、あるいは避けるようになり、ますます孤独と人生の無常観を募らせる結果にもなりかねません。

 自分や自分の人生や日々の生活を本人が尊重できなくなると、食べ物や健康に気を使わなくなり、生きることにも疲れてきて、だんだんと自分を粗末にするようになるものです (セルフネグレクト)。 そうなると気力も 萎えて きて、いざという時に外部に適切な助けを求めることもできなくなりますから、自らの体のケアだけでなく、心のケアも心がけるようにした方がいいかも知れません。

 幸せかどうかは本人の考え方次第ではありますが、体がある程度健康でこんなものを食べられる時点で、平凡だけれどちゃんと幸せな境遇だと思いますし、自分を大切にすることは、恥ずかしいことでも惨めなことでもなく、当たり前で素敵なことだと思います。 他人を羨んだり他人に依存したり、社会や周りの人たちに怒りをぶつけても何も解決しませんが、自分を大切にすることは、しばしばそれ自体が何らかの解決につながる小さくて大きい第一歩となるものです。

「寿司とケーキ」 ではなく 「寿司ケーキ」?

 ちなみにここで挙げている 「寿司とケーキ」 ではなく、「寿司ケーキ」 あるいは 「ケーキ寿司」 と呼ばれる食べ物もあります。 ちらし寿司などをホールケーキ風にデコレーションするもので、色とりどりの具材を組み合わせると見た目にも華やかなものになりますし、凝った作りの 「バースデー寿司ケーキ」 なども販売されています。 もちろん誕生日のケーキ風に、年の数だけローソクを立てて火を灯したりもします。

 手巻き寿司パーティーなどもそうですが、一般的にはごちそうの部類に入る寿司は、みんなとわいわい云いながら食べると美味しさも楽しさも格別ですが、都市部を中心に一人住まいな人も多いこの頃、こうしたものを自分で作ったり取り寄せたりして食べてみるのも、しみじみと自分を振り返れて有意義かも知れません。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2004年9月20日)
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