同人用語の基礎知識

一代記

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一人の人物の生涯にスポットを当てる 「一代記」

 「一代記」(いちだいき) とは、物語や人物評といった 作品や記録・評論・コンテンツ において、ある人物や キャラクター にスポットライトを当て、その人の 一生涯 の間の出来事や業績をまとめる形式・ジャンル のことです。 「伝」 や 「伝記」 の他、「行状記」 とも呼びますが、この形式で描かれる日本の代表的な作品に例えて 「大河」「大河ドラマ形式」 と呼ぶこともあります。

 一般的には歴史上の人物とか、多大な功績を持つ偉人、英雄、著名人、あるいはそうした 属性設定 に持つ架空のキャラや ヒーロー などがモチーフとなり、その人物やキャラが生まれてから死ぬまで、あるいは生まれや世に出る前が不明だったり途中から消息不明となる場合には、活躍した部分を中心に前後を補足する形で描かれたりします。

 創作物 でもっともわかりやすい例では、1963年から放映が開始された NHK の大河ドラマがあります。 日本の歴史においてその時代を代表するような歴史上の人物、偉人を 主人公 に据え、その生涯を原則1年間 50話程度にわたって豪華キャストで描く日本の代表的なテレビドラマシリーズです。

長大かつ重厚な人間ドラマを描く 「一代記もの」

 こうした作品は長大かつ重厚な作りとなりがちで、困難にぶつかってそれを乗り越える主人公の成長や、ひいては人間とは何か、生きるとは何かといった人類普遍のテーマも含む作品となります。 作るのはもちろん、それを観たり読んだりするのにも大変な時間と体力が必要な作品ですが、それだけに良質な作品であれば物語の終わりにはより大きな感動や、逆に ファン が強い喪失感を覚えるような大作ともなるでしょう。

 また一代記や伝記などは、同時代に生きた別の人のそれと並んでこそ、その真価を発揮します。 同じ事件や出来事に直面して、それぞれの人物視点でそれがどう見えたか、仲間や同士として、敵やライバルとして、あるいは当事者と傍観者として、それぞれがどう思いどう感じどう動いたかをそれぞれの人物を通して描いたり楽しんだりができるのは、一代記だけの特権ではないものの、一代記が持つ大きな魅力の一つでしょう。

 大河ドラマで何度も描かれる戦国時代などは、作品テーマによって人物評などはコロコロ変わり、とりわけ信長・秀吉・家康などは、善人キャラになったり悪役キャラになったりと、作品ごとに与えられる性格が変わってきます。 元となる作品の作家が持っている好みや知識の偏りが反映しているだけの場合もありますが、その視点の違いが一つの魅力でもあったりします。

「二代記」「三代記」 や 「興亡記」 なども

 なお全体の中心となる主人公は設けつつも、親子二代、あるいは三代にわたってその一族の特定の時期を描くような作品は二代記、三代記と呼ぶこともあります。 この場合は必ずしも血縁は関係がありません。 また統治した勢力や国、一族の、勃興から滅亡までの全体を描くような作品は、とくに興亡記や興廃記と呼ぶこともあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2015年9月20日)
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