同人用語の基礎知識

壁打ち/ 壁打ち垢

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単なる独り言です…構わないでください… 「壁打ち」

 「壁打ち」 とは独り言のこと、「壁打ち垢」 とは、誰に聞かせたり読ませたりするわけではなく、ひたすら独り言を呟いているだけの アカウント) という意味の ネットスラングおたく用語 です。 「素振り」 と呼ぶこともあります。 誰からも反応がなく結果的に壁打ちになっている状態を揶揄する意味もあれば、本人が消極的・積極的問わず、自認・自称して使う場合もあります。

 元ネタ というか語源は、テニスや卓球といったボールを使うスポーツにおいて、練習や自主トレーニングのためにたった一人で壁に向かって延々とボールを打ち続ける行為、「壁打ち」 に由来します。 この言葉自体はビジネス用語やコミュニケーション用語としても転用され、人に話を聞いてもらう、話して反応を窺うことを 「壁打ち」 と呼んだり、他人の話をひたすら聞いてくれたり、的確な反応を返す人を 「壁」「壁役」 と呼んだりもします。 人はしゃべったり会話をすることで自分の考えがまとまったり新しい発想が生まれたりもしますから、ポジティブ な使われ方をすることの方が多いかもしれません。

 スポーツにせよビジネスやコミュニケーションにせよ、これ自体は普通の行為ですし言葉ですが、試合や模擬戦、会議や日常会話などでボール (会話) をお互いに打ち合ったり投げ合ったりする行為に比べると、ただひたすら一方的な 「壁打ち」 はいかにも地味で、ある意味寂しくも見えるかもしれません。 そしてそれが際立って見えるのが、ツイッター などの SNS でのコミュニケーションでしょう。

 なお企業アカウントや告知用のアカウントといった情報発信専用のアカウントの場合、そもそも返信をしない運用が多いので、わざわざ壁打ちとは呼びません。

SNS では、ひときわ寂しげな 「壁打ち」

 一般的に SNS では、リア友ネトモフォロワー などと ツイート (コメント) や リプメンション (返信) をキャッチボールのようにやり取りしてコミュニケーションを取るケースが多いでしょう。 そこで 「他人とボール (会話) のやり取りをせず、一人だけで延々と壁に向かってボールを打ち続ける姿」 をやや ネガティブ になぞらえ、寂しげな独り言を 「壁打ち」 と呼ぶようになりました。 この場合、壁打ちする人のアカウントはフォロワーや フォロー が0かほとんどいない状態 (鍵付き も多い) であり、外から見るとひたすら独り言だけを呟いているということになります。

 つぶやく内容は人それぞれで、自分語り や好きな キャラ への 萌え語り、ニュースや時事問題に関する話題や愚痴、エロトーク、単にメモ帳代わりの備忘録としてなど様々です。 自身で壁打ちを宣言している場合、他人のツイートやリプに直接的な反応をすることはほぼありませんが、する場合は意図的に 主語を大きく したり 伏字匂わせ で宛先をぼかすような 空中リプライ が多いでしょう。

 またどう考えてもリプが返ってこなさそうな著名人や大企業、公的機関の 公式 アカウントへは直接リプを送ることもあります。 相手が大きすぎ、また返信の可能性もほぼないので壁扱い (あるいはサンドバッグ扱い) できるというわけです。

「壁打ち宣言」 で気分も楽に…

 これだけ見ると、「他人と会話のキャッチボールができない寂しいアカウント」 というイメージもありますが、単に寂しい独り言という意味だけで使うわけではありません。 人によってはアカウント名や ハンドルプロフィール自己紹介 の部分に 「壁打ち垢」 だと宣言して、「これは独り言の壁打ちなのだから、文句があっても反応するな」「放っておいてくれ」「絡み馴れ合い はしません」 という意味を持たせ、「好き放題に言いっ放しできる状態なのだ」 との開き直りやポジティブな意味を持たせている場合もあります。

 実際、ちょっとした愚痴やどうでもいいコメントに、どこの誰かもわからない人から うざ絡みウザい 絡み) や クソリプ (クソみたいな返信) をされると面倒なので、積極的にレスや反応を排除したいために 「壁打ち宣言」 する人は結構います。 この場合、交流アカウント (交流垢) を別に持っていて、話題によって壁打ちと交流とを使い分けている人もいます。

 また 「壁打ちを宣言」 することで 「返信や反応がないのは当たり前」 の状況を作り、誰からも返信や反応がない寂しさや、外から見た時の寂しい印象を紛らわせたりごまかす効果も、当然ながら人によってはあるでしょう。 壁打ち宣言しつつも好意的な反応には喜んでリプする壁打ち垢もわりとあります。

 なお 同人 や創作の世界では、誰からも反応や評価がされない創作活動を壁打ちと呼ぶ場合もあります。 こちらも自称・他称、使う人によって様々なニュアンスがあります。 創作活動で誰からも評価されないのは寂しいものですが、どこの誰ともわからない人から訳の分からない上から目線のアドバイスや批判や罵倒が来るのも困ります。 「自分が好きなように楽しんで描いているんだから、余計な反応はしないでください」 という自衛の意味で自称している場合も結構あります。

 ツイッターや創作系の SNS などで他人と絡まず反応もされない人が、生活の全てにおいて孤独だとは限りません。 例えば学校や職場でいつも大勢に囲まれて気を使い、家でも一人になれず、ネットの世界でだけ孤独を楽しむような人もいます。 その人の一断面だけを見て孤独だ ぼっち だと判断して揶揄するのはあまり意味がある行為ではないのでしょう。 むしろたいして絡みもしないフォロワーや 数友 ばかりが周りにいる方が、よほど寂しい状態かも知れません。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2019年5月20日)
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