同人用語の基礎知識

ステータス異常/ 状態異常

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病気や体調不良をゲームの世界で… 「ステータス異常」

 「ステータス異常」 とは、コンピュータゲームに登場するルール・システムの一つで、一時的に キャラクターユニットステータスパラメータ (能力値)、プレイヤー の操作 環境 などに異常をきたすこと、不都合や数値の低下もしくは変化が起こることです。 「状態異常」 とも呼びます。

 例えばその 「ステータス異常」 が 「毒」 であれば、一定時間、一定歩数ごとにキャラクターのHP (ヒットポイント) が低下したり、「混乱」 であればプレイヤーがキャラを操作できなくなったりします。 転じて、ゲーム以外の日常生活において、熱が出て体が だるい、風邪をひいて調子が出ない、嫌なことがあって気分が落ち込みやる気が出ない…などと、何らかの原因によって自分本来の スペック が発揮できない状態をステータス異常と呼ぶ場合もあります。

 なおステータス異常から 回復 することは 「ステータス回復」、ステータスを正常に近づけたり、本来の能力以上の数値にかさ上げする…などという場合には、ステータス補正 などと呼びます。

 一方、魔法やアイテムを使うなどして、補正の レベル を超えて本来の能力以上の数値にしたり、逆に下げたりを能動的に行うことは、とくに バフデバフ と呼びます。 これらは戦闘などに有利になる好都合なものもありますが、正常ではないとの意味でステータス異常の一種となります。 ただしゲームによってはバフ・デバフが必須で、ほとんど全ての時間をバフ・デバフ状態で過ごすことがあったり、罠などのギミックによって受動的にデバフ状態にされてしまうこともあります。 あくまでゲームのシステム上で異常、あるいは例外扱いされるというだけです。

ゲームの世界の様々な 「ステータス異常」

 ゲームによってステータス異常には様々なものがあります。

 しかし傾向は見てとれ、主に下記のようなものがその代表となります。 実際の効果が同じで、見た目やグラフィックのみ異なるもの (マヒと冷凍と石化など) もあります。 それぞれはたいしたことのない異常ですが、モンスター と戦闘中などでは、それが致命傷になる場合もあります。 またいくつかのステータス異常が複合して現れるもの、あるいは重複して発生するステータス異常などもあります。

ステータス異常 毒系

 「毒系」 は、もっともよく見かけるステータス異常のひとつで、一定時間、あるいは一定歩数 (歩いた距離) ごとに、キャラクターのHP (ヒットポイント) が一定量減少していくステータス異常です。 そのまま放置するとHPはどんどん減少し、HPがゼロになるとそのキャラクターは死んで (倒れて操作不能) しまいますが、残りHP1で止まるものもあります。 中にはキャラの全HPを半減し続けるなんて凶悪なものもあります。

 多くの場合、敵やモンスターから毒攻撃を喰らったり、毒効果のある罠、トラップに引っ掛かるなどしてキャラにこの状態が発生しますが、特定のアイテム (武器や防具) によっては、呪われているとかキャラに憑依する、寄生するという形で、装備すると毒と同じようにHPを奪うタイプのものもあります (その分、能力的には優れた強力なアイテムが多い)。

 なおキャラの残りHPがわずかになると特殊攻撃発動や無敵状態が発生するタイプのゲームがあります。 その場合は、「毒」 のステータス異常も、迷惑なだけでなく、心強いバックアップとなる場合もあります。

ステータス異常 マヒ・凍結・石化系

 「マヒ・凍結・石化系」 は、キャラクターの動きが止められ固まってしまい、操作不能になってしまう状態です。 マヒ (体が動かなくなる、しびれる) も凍りつく (凍結)、石になる (石化) いずれもおおむね同じような状態で、視覚的な変化が異なる程度です。 敵からの攻撃や罠などにより発動し、一定時間放置すると回復するケースが多いのですが、仲間から解除の支援を受けないと解除できない場合もあります。

ステータス異常 混乱・暗闇系

 「混乱・暗闇系」 は、キャラクターが滅茶苦茶な動きをしたり、操作を受け付けず勝手に動き回ってしまう状態です。 単にプレイヤーの操作を受け付けなくなるだけでなく、敵味方無関係で攻撃をしまくるなんて状態もあり、大変危険なステータス異常の一つともなります。 なお格闘ゲームの世界から転じて、操作不能になることを ピヨる などと呼ぶ場合もあります。

ステータス異常 スロー・能力低下系

 「スロー」 や 「能力低下系」 は、キャラクターの動きが遅くなってしまったり、本来持っている能力値を大幅に下回る能力 (攻撃力の低下、防御力の低下) となり、キャラが弱体化しまうことです。 時間経過とともに回復する場合が多く、ゲームプレイで致命的に不利になるわけではないものの、混乱などと並んでゲームをプレイする上で 「面倒くさい」「鬱陶しい」 ステータス異常となるので、嫌う人が多いものとなります。

ステータス異常 能力強化系

 キャラクターに不利になる弱体化ばかりがステータス異常ではなく、中にはキャラクターが強くなるようなものもあります。 本来の意味で云えば 「異常」 とも云えない状態ですが、通常の状態ではないという意味で、ステータス異常の一種ともなります。

 よく見かけるものは、一時的に攻撃力や防御力が上昇する、一定時間だけ無敵状態となるなどですが、アイテムの装備や消費によって行う場合は、ステータス補正の一部ともなります。 ここらは、ゲームの種類 (FFとかドラクエ、ポケモン、PSOやらROやらモンハンやら) によって、様々なものが系統だって用意されています。

「ステータス異常」 を回避したり防ぐには…

 ゲームによってステータス異常の種類や、それに対する回復・回避の考え方やシステムは様々です。 こうした状態から回復するには、ステータス異常回復用のアイテムを使ったり、一定時間放置するなどが必要となります。

 あらかじめ回避することができるゲームも多く、方法には大きくわけて2種類あります。 1つ目はステータス異常そのものを直接的に回避、キャンセルする方法 (装備しているとステータス異常にならないアイテムを装備する) で、2つ目はキャラクターの耐性を上げて回避する方法 (例えば混乱が精神の 「パラメータ」 の数値によって判定されているなら、精神の値を上げる、凍結を防ぐために氷耐性を上げる、など) です。 もちろん、ステータス異常を起こす敵を真っ先に倒す、そうした罠をあらかじめ破壊しておくなんて方法もあります。

 またステータス異常が複数発生することがないゲームの場合、重篤なステータス異常から、軽微なステータス異常に発生しなおすという方法もあります。 例えばマヒよりは毒の方がマシな場合、マヒ状態になったら毒攻撃をする敵の前に立ってわざと毒攻撃を受ける…といった方法です。 これは、毒に対する 回復アイテム は所持しているけれどマヒの回復アイテムがない場合などにも有効です。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2001年10月4日)
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