同人用語の基礎知識

バイラル・マーケティング/ バイマ

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感染力の強い広告方法として注目を集める 「バイラル・マーケティング」

 「バイラル・マーケティング」(ヴァイラル/ Viral Marketing) とは、テレビや雑誌などに大きな広告を打つタイプの広報ではなく、草の根の口コミなどで商品情報などを広める宣伝方法全般を指す言葉です。

 感染力・伝播力が極めて強いマーケティング手法として近年注目を集めている手法となり、「バイラル」 が 「ウイルス性」 という意味なので、「ウイルス性広告」 などと呼ばれる場合もあります。 また略して 「バイラルマーケ」「バイマ」 と呼ぶこともあります。

本当の口コミなのか、仕組まれた口コミもどき…なのか

 実際の 「バイラル・マーケティング」 の考え方やその実践は、実は結構な歴史があります。 代表的なのは、サクラを動員してお店の前に嘘の行列を作るとか、テレビタレントなどが、広告やテレビCMへの出演の形ではなく、インタビューとかコラムなどの中で、さりげなく商品名などを出して触れるといった形などがあります。

 いかにも広告っぽい語り口ではないので、見聞きする者にリアリティを感じさせますし、こうした行為は 「○○で行列ができていた」「人気歌手の ○○さん も絶賛してた」 などと、見た人が回りにしゃべったりして伝えるきっかけにもなります。 受け取る方は知り合いから聞いた内容にはさらにリアリティを感じますから、商品イメージなどが相乗効果で感染する、すなわち 「ウィルスのように広まる」 こととなります。

マルチ商法など、いかがわしい会社が好んで行う 「口コミ」 もどき

 ネット の時代となって注目を集める 「バイラルマーケティング」 ですが、こうした宣伝広告を多用している会社や団体などは、実は昔から多数あります。

 代表的なのは、通常の広告や営業をほとんど行わず、顧客による代理店制度 (代理店の他、個人事業主とかディストリビューター) を設け口コミでのみ宣伝販売する商法、いわゆる 「マルチ商法」(連鎖販売取引/ マルチマーケティング) でしょう。 一部の新興宗教団体や自己啓発セミナーなども、こうした方法を好んで行います。

 これらの販売方法は、最初の接触には友人としてのコンタクトを行い、よくわからない有名らしい学者や経営者の立派なセミナーや本の利用をすすめ、その後の販促や勧誘では、しばしば 「長時間の拘束」「多人数による取り囲んでの営業」 などを含み、多くは 「催眠商法」 とか 「洗脳商法」「霊感商法」 などとも呼ばれます。

次々に登場する新手のマーケティング手法

 一部のネットワークビジネス (MLM) のように、友人や知人であるのを利用して 「素晴らしい商品がある」「よい話がある」 などと嘘の話をする人もいますし、ステルスマーケティング (ステマ) のように、組織的にそれらを広めるような人や団体、会社などもあります。

 また場合によっては本来の価格とかけ離れた高い価格をつけてから、50%オフとか70%オフなどと嘘の割引をして短期的に集客する フラッシュマーケティング (ネットを通じて強い伝播力がある) なども登場しています。 これらの中には、原則的には近寄るべきではない、まともでない商売や会社が多数加わっていて、手ぐすねを引いて待っていると思った方が良いです。

 こうした行為は、ネットの普及と ブログ掲示板SNSTwitter (ツイッター) のようなミニブログの登場で、ますます加速する状況にあります。 ある商品をネットで調べ、その評判が高いとしても、それ以外の意見はないのか、高い評価をしている人がどのような人なのかを、きちんと見極めるようにしましょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年11月3日の日記の再構成です)
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