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12歳

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小学生キャラで選ばれがち? 小6から中1の 「12歳」

 「12歳」 とは、生まれてからおよそ4,380日 (うるう年によっては4,383日)、約144か月が経過した年齢のことです。 日本においては小学6年生または中学1年生にあたります。 心と体が大きく変わる思春期が始まる前後の時期であり、体つきが大人に近づき、自分の考えや社会性が本格的に深く育ち始める年齢でもあります。 このあたりは個人差も大きく一概には言えませんが、マンガアニメ学校舞台 としたピュアな初恋や成長を描いた 作品主人公 として最適でもあり、数多くの作品がこの 設定 で作られたりします。

 そのものズバリの作品名 「12歳。」(2012年) の主人公、綾瀬花日もいますが、他にも各作品の主人公クラスに限っても、「名探偵コナン」(1994年) の江戸川コナン、「カードキャプターさくら」(1996年) の木之本桜、「咲-Saki-」(2006年) の宮永咲、「のんのんびより」(2009年) の一条蛍などなど、おたく であれば誰でも知っているであろう有名作品や人気キャラがズラリと並びます。

 また主人公らの成長を描く作品で、物語の開始時が12歳となるとさらに増え、「キャプテン翼」(1981年) の大空翼、「ヒカルの碁」(1999年) の進藤ヒカル、「イナズマイレブン」(2008年) の円堂守、「アイカツ!」(2012年) の星宮いちごなどなど、枚挙にいとまがありません。 「となりのトトロ」(1988年) に登場する のサツキも12歳です。

 もちろん小学生らの物語ではそれ以外の年齢の主人公キャラもたくさんいますが、「小学校の最上級生」 もしくは 「中学の最下級生」 に当たる12歳という年齢は、より低年齢のキャラが主役となる作品では 「憧れの先輩」、より高学年なら 「かわいい後輩」 というポジションに収めやすく、この年代を扱った作品では 脇役 としても使いやすいということはありそうです。 小学生を描く場合、最大の 学校行事 でもある修学旅行と卒業式を描くことができます。 この点では、学校行事が目白押しで 学園もの物語 が作りやすい中学二年 (14歳) や高校二年 (17歳) などと同様、設定に ハマり やすい特別な年齢だとも云えそうです。

「12」 という数字

 12という数字は日本人にとっては数ある数字のひとつに過ぎませんが、キリスト教にとってはイスラエルの12部族、12使徒、ヨハネの黙示録に登場する数々の12の描写に由来して、神の民、完全な秩序、教会を象徴する聖なる数字としてしばしば 認知 されています。 逆に13は、キリストの最後の晩餐の出席人数と裏切り者のイスカリオテのユダの存在に関係し、666 と並んで不吉な忌み数として扱われます。 1足りない11ではなく1余分な13が悪しざまに扱われるのも興味深いですね。

 ちなみに日本と12、あるいは12歳というと、先の大戦後に日本に降り立った連合国軍 (GHQ) の最高司令官だったダグラス・マッカーサーがアメリカ議会の証言で述べた有名なセリフ 「日本人は12歳の少年のようだ」 があります。 マッカーサーは日本を統治しつつ国連軍の司令官として朝鮮戦争を戦っており、その後トルーマン大統領と対立して1951年4月に解任されていました。 マッカーサーは自身の日本統治において、日本人の驚くほどの従順さや素直さを受けて日本人の精神年齢をそのように述べたもので、「日本人は幼稚だ」 との揶揄だったと理解されることも多いでしょう。

 とはいえ実際は、自分たちアングロサクソンを成熟した大人だとした上でその年齢を45歳だとも評しており (ドイツも同程度に成熟していたと述べているけれど、これはダンテの 「神曲」 にならえば老境に差し掛かる年齢でもある)、自分たちと比して日本は 「まだまだ伸びしろがある」「これからも成長する」「アメリカは彼らを善き友人として育てることができる」 との ポジティブ な意見だとする見方もあります (実際に日本国民に対する再教育計画として実施されたウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム (WGIP) もあり、これは日本人に罪悪感を植え付ける洗脳だったとの批判も多い)。

 そもそもこの証言は第82回連邦議会外交委員会での 「極東における軍事情勢」 におけるもので、マッカーサーは議論に先だって、自らが携わった日本統治を成功だったと認めさせる必要がありました。 また共産主義の脅威を感じていたため、総力戦で血みどろの戦いを経た後に自らを歓迎し、良くも悪くも深く関わった日本を、東西冷戦が始まる中で自分たちアメリカと同じ西側陣営の国として議会やアメリカ人に好意的に見てもらい受け入れてもらう必要もありました。 日本はアジアにあってソ連 (当時) や中国、北朝鮮に取り囲まれた最前線であり、ヨーロッパのドイツと並んで西側諸国の赤化 (共産化) を防ぐ防波堤の役割を期待されたのですね。

 わざわざ 「12歳」 にした理由として、前述したキリスト教的なポジティブさを意識したという話もありますが、まぁ常識的に考えてここでの12歳の説明と同様、子供から少しずつ大人に向かって成長していく思春期、アメリカでも法律や社会通念上の区分として用いられる プレティーン (Pre-teen/ 13歳未満) の ニュアンス 以上のものはないのかなとは思います。 GHQ の占領統治には様々な問題もありましたし、その評価も様々ではありますが、結果として現在日本とアメリカとは俗に世界最強とも呼ばれる強固な同盟関係にありますし、東西冷戦中の日本は高度経済成長を経てアメリカに次ぐ世界第二位の経済大国になっています。 アメリカとの関係も日本国内での評価は様々ですが、西側陣営の一員として日本史上でも類例がないほどの国際的存在感を得る土台のひとつとなっています。

 ちなみに現在の日本は少子高齢社会となっていますが、国勢調査による確定数では1950年で65歳以上の人口は僅か 4.9%、逆に14歳までの子供の人口は全体の 1/3 以上を占め (35.4%)、国民の平均年齢は26.6歳、中央値は22.3歳というとんでもなく若い国でした。 もっともアメリカの年齢中央値も30.2歳であり、基本的に今とはかなり状況が異なってはいました。 戦後から70年以上を経た2020年の日本の平均年齢は47.6歳、中央値は48.5歳、65歳以上は28.8%に達しています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2006年6月21日/ 日記の再編成です)
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