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イラストなどが印刷された名刺… 「同人名刺」

 「同人名刺」(どうじんめいし) とは、社会人・ビジネスの場では必需品である 名刺 の、同人 の世界専用のものの呼び名、あるいはそれ用に作られる名刺そのもののことです。

 通常の名刺は、自分の名前や役職、連絡先、所属団体などを小さな紙片に記したものですが、同人名刺の場合は、同人作家 としての自分のペンネームや 同人サークル の名称、さらに運営する ホームページ (ウェブサイト) や ブログ のURL、メールアドレスなどが、しばしば本人の描いた キャライラスト などと一緒に 印刷 されたものになります。

 同人の世界では印刷されたものがたくさん利用されます。 同人誌ペーパーインフォメーションペーパー) はもちろん、同人封筒同人便箋 などがありますが、こと同人名刺に関しては、いわゆる 同人グッズ (有料・無料問わず、広く不特定多数に 頒布 するために作られる 「作品」) という範疇には入らず、あくまで実用のためのコミュニケーションツールとしての使われ方がするもの、すなわち一般の名刺と同じ使い方をするものが多くなっています。

 若者の間で遊び道具として名刺のようなものを作る場合 (なんちゃって名刺) もあり、当然ながら広い意味の おたく腐女子 などもこうしたツールを作る場合がありますが、「同人名刺」 と呼ぶ場合は、コミケ などの 同人イベント で、初対面かそれに近い相手に、自分の連絡先を伝えるためのツールと限定して呼んで差し支えないでしょう。

 ただし名刺は、受け取った相手に親近感を与えますし、同人名刺などの場合は、実名や電話番号、実住所などを書く場合はほとんどないので、自分のサークルの 読者ファン などに広く配布するため、同人関係の 印刷屋さん などで大量に製作して配る場合もあります (この場合は、ペーパーか同人グッズと同じ役割と言えるでしょう)。

ネットの普及と共に、逆に存在感が増す 「同人名刺」

 初期のコミケなどの場合、大勢に連絡先を伝える必要のある人 (イベントや大規模な FC主催者アンソロジー本 などを発行するサークル、あるいは 編集サークル など) を除けば、あまり実用品としての名刺の必要性は感じなかったものです。 同人誌やペーパーが名刺代わりにもなりますし、電話番号や住所などの個人的な連絡先のやり取りは、通常のビジネス名刺でも事足りたからです。

 しかしその後、パソ通インターネット など ネット が普及すると、もっぱら メール のアドレス (メアド) を交換したり、サイトの URL や ツイッター のアカウント名を知らせたり交換する必要が生じるようになりました。 メアドや URL は電話番号や実住所に比べると比較的気軽に手渡しできるものですし、既存のビジネス名刺を代用することもできず、それ専用の名刺が必要となったのですね。

 またネットが普及する以前の イベント と違い、ネット上でのみ知り合いである人 (リアルでは初対面) と顔を合わせることも増え、その際も、こうしたツールがあると便利だと考えられるようになりました。

 この種の 「同人イベント専用の名刺」 は、コスプレイヤー、及びそれを撮影するカメラマン (いわゆる カメコ) の間では、仲間を増やしたい、撮影した写真を渡したいなどの必要性から、比較的初期から見かけたものでしたが、パソコンとプリンターの普及、同人専門の印刷屋さんが専用のサービスを開始するなどして、その手軽さから広まり続けているようです。

 なお、イラストやコスプレ専門の SNS は数多くあり、イラストなら pixiv (ピクシブ)、コスプレイヤーなら コスプレCure や コスプレイヤーズアーカイブ の ID などが、名刺によく記載されています。 ツイッターの アカウント と並び、これらの ID を一つも持っていないと、今後はイベントで出会った人と個別に連絡を取るのは難しいかも知れません。 またこうしたアカウントは、単にメアドのやり取りをしただけとは異なり、そのアカウントの過去 投稿 から人柄をあらわしたり、ある程度の信頼感を相手に与えることも可能で、反応してもらいやすいメリットもあるでしょう。

とはいえ、実際に使ってる人はほとんどいない 「同人名刺」

 一方で名刺は、受け取った側に 「知り合いになった」「友達になった」 との強いイメージ (時として勘違い) を与えますから、そうしたリスクも考えて利用する必要があるでしょう。 また現実問題として、名刺がどうしても必要なシーンもあまりなく、実際に使われるケースも極めて稀といって良いかも知れません。 あちこちで同人名刺の 「話」 だけは聞きますが、仕事が減った印刷業者が盛り上げているだけのような気もしますw

 筆者 もこの世界はそれなりに長いですが、ある程度名の通った同人作家はフリーのイラストレーターや漫画家として活動している場合が多く、仕事用の名刺が普通はそのまま使われていますね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年11月23日)
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