同人用語の基礎知識

害悪/ 害

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これさえなければ楽しいのに…存在自体が迷惑な 「害悪」

 「害悪」 とは、文字通り害をもたらす悪いもの、それが人であれば、社会常識やモラルに欠け 自己中 で他人に迷惑をかける人、厄介者・邪魔者を指す言葉です。 単に 「害」 とも呼びます。 「害悪○○」 といった形で何かに接頭して表現する場合もあります。 例えばそれが おたく なら、「害悪オタク」 あるいは 「害オタ」 になります (後述します)。

 言葉自体は普通の日本語ですが、おたくや 腐女子 の世界で使われる場合、もっぱら ゲーム におけるゲームの楽しさ、とくに対戦型の ネトゲ における他プレイヤーとの戦術的な駆け引きを台無しにするような、強すぎたり便利すぎる キャラ や武器、技、さらにプレイヤーの時間や アイテム の消費だけを目的に存在しているようなプレイ進行上ひたすら鬱陶しくて邪魔なキャラを、「ゲームをつまらなくする邪魔なもの」 として害悪キャラや害悪技などと呼ぶようになって定着しています。 「こいつさえなければ、ゲームや対戦がもっと面白いのに」 という訳です。

 似た言葉に同じくゲームが由来となる ぶっ壊れバランスブレイカーチート (本来は不正行為のこと) があります。 いずれもゲームとしての駆け引きの面白さを スポイル し、対策らしい対策もできず、単にそのキャラや武器・技を使ったら勝ちのような運ゲーにしてしまう点で、憎まれる存在になりがちだと云って良いでしょう。

 もっともそれを使うのが普通になれば、持っているのが当たり前の 人権 の扱いを受けたりしますし、何をもって害悪とするかの基準も人それぞれなので、単に勝負に負けた側が 「あれさえなければ俺が勝てたのに」 という逆恨みから害悪だと批判しているだけの場合もなくはありません。 逆に何の役にも立たないキャラや武器・技は 産廃 と呼ばれます。 プレイヤーの腕ではなくキャラの強さだけで 勝利 する場合は、キャラ勝ち (逆は キャラ負け) などと呼んだりもしますが、ゲームはついつい熱くなりがちな勝負事でもあり、気にくわない要素や相手に対する罵倒表現は容赦がないです。

「厄介」 などとともに、一部の不届き者を批判する文脈でも

 この 「害悪」、使い勝手の良い言葉でもあるため、その後はゲーム内での周囲を白けさせる自分勝手なふるまいとか、さらには アニメ などに登場する邪魔なキャラ、リアルな人や人の 属性絡め て使ったりもするようになります。 例えば人の属性なら、迷惑行為をする一部のおたくや腐女子を指して前述した害悪オタクや害悪腐女子と呼んだり、元から良いイメージのない言葉に接頭してさらに意味を強調する (例えば害悪クレーマーとか害悪撮り鉄とか)、そうした人たちが行う迷惑行為や迷惑行為につながるような言動を害悪ムーブと呼んだりします。

 こうした言い回しが広がると、当初のゲーム世界などで使われる言葉特有のニュアンスは薄れ、単純に日本語の害悪と同じ意味で広まるようになりますが (そもそもそれ以前から日本語表現としての使われ方もしています)、2020年前後からはすっかり定着した感があります。 また害悪ムーブをかますような人がしばしば悪乗りしたりいきがったりするため、沸き とか イキリ などと複合した使い方をされる場合もあります。

 ネットスラング 化するなかで使いどころも広がりますが、例えば 「害悪オタク」 の場合、「害悪をもたらす一部のオタク」 なのか、「オタクそのものが害悪だ」 なのかで言葉の意味やニュアンスはだいぶ異なります。 このあたりは発言や 書き込み をする人の属性や前後の文脈を見ながら判断するべきでしょう。

 近い おたく用語 には 「厄介」(トラブルばかり起こす迷惑な ファン) や 「ヤラカシ」(他のファンやタレント本人、公式 などに迷惑だったり違法だったりする行為を行う困ったファン) があります。 単なる罵倒語である キモオタ あたりも同じくくりの言葉でしょう。 属性に接頭して使いやすいこと、言葉を見ただけで意味が分かることから、厄介と並んで ネット や一般的な場でも使われることが増えています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2018年8月10日)
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