アイエエエ! 古事記に書かれているので日本の伝統だし絶対に真実なのです!
「古事記にもそう書かれている」 とは、ネット で広く ネタ として使われている フレーズ で、何らかの発言なり 投稿 なりの末尾にこれをつけるだけで、よくわからないけれど有無をいわせぬ謎の説得力を無理やり持たせられるものとして重宝? されています。
元ネタ はブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズの正体不明の謎なアメリカ人作家コンビによる、近未来を 舞台 にしたサイバーパンク小説 「ニンジャスレイヤー」(ニンスレ) に登場するいわゆる 「忍殺語」 のひとつです。 作中ではニンジャの心構えを紹介するくだりで、「いかにこれまで繰り返し殺しあってきた敵同士と言えど、ニンジャのイクサにおいてアイサツは絶対の礼儀だ」 あるいは 「アイサツは決しておろそかにできない」「ニンジャの礼儀だ」(マンガ) とした上で、「古事記にもそう書かれている」 と締めくくっています。
独特で何でもありな 世界観 やアメリカ人作家による 「勘違い日本」 やカタコト日本語の描写の妙 (ケジメ (指詰め) や セプク (切腹)、ネギトロ (人体破壊)、「アイエエエ!」(AIEEEE!)「アッハイゴメンナサイ」「ドーモ、○○=サン」「ニンジャナンデ!?」 などのセリフや文体は語録として面白おかしくまとめられ、使い勝手の良い ネットミーム や ネットスラング としても流行しています。
作品自体も2010年から ツイッター などを通じて ネット での日本語化がされ (ツイッターアー)、その後小説の書籍版、前述したマンガ版の他、アニメ にもなっています。 ちなみにニンスレの 二次創作・ファンアート は、ウキヨエ と称され、ツイッターでは♯をつけたハッシュタグとして 投稿 することが推奨されています。
古事記にはニンジャの礼儀は書かれてない、古事記にもそう書いてある
ちなみに義務教育でも習う古事記は日本神話を含む日本の公式な歴史書のひとつで、現存する日本最古の書物です。 明確な勅撰の 正史 として8年後に編纂された日本書紀と並び、天武天皇 (第40代) により作られ、712年に上・中・下巻の全3巻で完成。 日本の古代史や神話、日本文学を語る上で最重要な文献 (記紀) とされています。
内容はともに神話時代からの日本の歴史を記したもので、古事記は国内向け、日本書紀は外国 (東アジア) 向けとされ、それぞれ文体や内容の一部も異なっています。 原本はすでに失われていますが、8世紀始めに作られたものをはじめいくつかの写本が存在し、岐阜県羽島市の真福寺が収蔵する最古のもの (1420年代に写された伊勢本系統) は国宝に指定されています。
当たり前の話ですが、現実の古事記にニンジャやらアイサツやらのくだりなどはありません。
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