今のはなかったことにしよう…! 「ノーカン」
「ノーカン」 とはノーカウント (no count) のこと、すなわち数えない、計算に入れないことです。 スポーツや ゲーム の プレイ、あるいは自動車保険の利用などで、得点や失点、何らかの出来事の記録などを無効として計算から外す、最初からなかったことにするといった意味で用いられます。 いわゆる和製英語・カタカナ日本語のひとつであり、英語では That doesn't count などと表現することが多いでしょう。
計算や記録から除外する理由は様々ですが、スポーツなら反則があったとかいったんは得失点とされたけれど誤審などにより取り消されるとか、保険なら事故で保険適用して保険金を受け取ったとしても、それによって等級などが下がったりしないケースを指したりします。 「今のゴールはノーカンで」「この事故はノーカウント事故です」 といった使い方ですね。
なお得失点のみならず、試合やゲームそのものがなかったことになる場合は無効試合やゲームと呼びます。 また保険での事故の場合、等級に影響するような過失が加入者にあった場合はダウン事故みたいに呼びます。 例えば等級が1つ下がるような事故なら1等級ダウン事故みたいに呼びます。
スポーツの世界での使われ方が広がる中で、直接カウントや記録がされない 日常 のあれこれでも、「今のはなしね」「忘れて」「もう一度最初からやり直そう」 といった意味の言葉としてよく使われます。
目が出てなきゃノーカウント! ノーカン!ノーカン!ノーカン!
おたく や ネット の世界では、アニメ 「賭博破戒録カイジ」(地下チンチロ編) に登場する 主人公 カイジの ライバル キャラ、大槻班長 (E班) の 「不成立! ノーカウント! ノーカウント! ノーカウントなんだー!」「ノーカン!ノーカン!ノーカン!」(原作 マンガ では 「ノーカウント、ノーカウント) の連呼が良く使われます (その後、「ノーカウントなんだっ…! この勝負はっ……!」 と続きます)。
大槻班長は一見善人のふりをした作中屈指の腹黒キャラで、言葉巧みにカイジに取り入り、細工を施したサイコロを使ったイカサマチンチロにカイジを誘います。 結果カイジは大負けを喫しますが、その後カイジの逆襲に遭い、言い逃れのできない状況でイカサマを暴かれます。 その際、まだ目が出る前にカイジがイカサマの証拠となるサイコロを押さえたことに対し、「目が出てなきゃノーカウント!」 と自分勝手な屁理屈をつけて自分を正当化し叫ぶのがこの言葉なのでした。
曲者ぞろいのカイジシリーズの登場人物の中でも、とくに異彩を放つ大槻班長にはいわゆる名言も多く、他の主要な敵キャラである利根川幸雄や一条聖也などとともに、多くの語録が おたく用語 や ネットスラング として広く用いられています。
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