自分の体験談や根拠がない話のエクスキューズだったり 「ソースは俺」
「ソースは俺」 とは、俺 (自分) が実際に見たり経験したことだ、自分の体験が根拠だ、といった意味の ネットスラング です。 ソース とは情報源や引用元、転載元、出典の意味で ネット で広く使われる言葉ですが、それが自分の経験によるものだとの意味になります。 「俺ソース」 とか、似た言葉で 「〇〇調べ」(例えば自社調べ) から転じた 「俺調べ」 などもあります。
これはそのまんまの意味で使われることもあれば、「自分の体験談だから根拠のない話です」「しょせん n=1 の話だ」「別に信じてくれなくてもいい」 といった免責やエクスキューズとして使ったり、単に 「昨日こんなことがあった」「こんな面白いものを見た」 のような、チラシの裏 に書く レベル の 自分語り だ 雑談 だといった追記の ニュアンス で使う場合もあります。 例えば 「毎日 ピザを食うと太る、ソースは俺」 みたいな使い方ですね。
掲示板 2ちゃんねる のニュース系の板ではソース (大手メディアの報道や何らかの 公式 な発表など) がなければ スレッド が立てられませんし、人を騙したり 釣る ための嘘や ネタ としての作り話の 書き込み がたくさんあります。 何かとソースが求められる 雰囲気 が強い中、あえてちょっとズレた 「ソースは俺」 に、面白みが感じられたのでしょう。
「エビデンスは俺」 とか 「私が 🦐」 なども
なおソースと似たような使われ方をする言葉にエビデンス (evidence) があります。 証拠や根拠、あるいは裏付けとなる客観的な事実を意味し、こちらもソース同様 「エビデンスは俺」 といった使い方をすることがあります。
一方、フェミニズムやジェンダーといった分野の話の中で、女性が受ける社会的な差別や不当・不合理な扱いを訴えて、第三者からその証拠を求められた際に 「私がエビデンス」、すなわち私の体験が根拠だといった使われ方もします。 ツイッター などの SNS では、絵文字のエビ (🦐) を使うこともあり、その訴えに連帯した女性らによる 🦐 の流行もありました。
「差別や不当な扱いを受けたという証言がたった一人の私のものしかないとしても、それがあったという事実は変わらない」 との意味になりますが、しばしばその個人的な体験や お気持ち を 主語を大きく して社会全体のものとして語ることもあるため、🦐 を批判的に見る人もいます。
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