通販番組ではお馴染みの 「えーでも、お高いんでしょう?」
「でもお高いんでしょう?」 とは、何かの商品の話をしている時に、「内容はいいんだけど、価格が高そうだから、買うのには二の足を踏む…」 的な意味の言葉です。 「えーでも、お高いんでしょう?」 とか、「あらステキ、でもお高いんでしょ?」 なんて使い方もします。
元々は、テレビなどの通販番組などで、出演者が出品者 (商品説明者) に投げかける合いの手のようなセリフです。 その後出品者が、「いいえ! 今なら驚きの○○円ですよ!」「しかも○○までセットにつけて、このお値段です!」 などと価格の安さをアピールし、質問を投げかけた出演者が大げさに驚いて見せて、「これならお買い求めできますね」「これはすぐに買わないといけませんね」 なんて コメント します。
暇さえあればテレビを見ているような人とか…
この手の 「通販番組の大げさなセリフ」 とかオーバーな演出は、昔からテレビばかりみているようなサブカル好きな若者の間では、「バカバカしくて笑える」 として、しばしば話題に上るものでした。 テレビの地上波などでは、主婦向けの昼間の番組とか、深夜 アニメ の時間帯に流れたりします。 ジャパネットたかたの高田明社長など、名物男状態となっている売り手も多数存在し、特定の ファン がついていたり、言い回しを改変して遊んだりするのも パソコン通信、インターネット の世界ではお馴染みです。
この言葉の ネット などでの使い方としては、何か新しい商品の話などをしている時 (パソコンを買い換えるとか、ゲーム機を買うとか) にチャチャ入れのような感じで使うのがポピュラーですが、値段とかにはまったく関係なく、流行言葉、ネットスラングの一種として無理やり使う場合もあります。 2000年頃から散発的に出ている言葉ですが、かなり頻繁にオタク 界隈 ネット界隈で使われるようになり、またある種の流行語のような扱いになってきたのは、2007年頃からでしょうか。
衛星放送などが 「あって当たり前」 の時代となり、デジタル放送も開始。 チャンネル数増大に放送 コンテンツ が追いつかず、通販番組が激増したのがそのきっかけのひとつでしょうか。 ショップチャンネル(SHOP CHANNEL) や QVC(キューヴィーシー) などの通販専門のチャンネルも、1990年代中ごろから2000年代にかけ、相次いで開局、サービスの提供をしています。
「でも○○なんでしょう…?」 改変されていろいろなパターンが
その後この 「でもお高いんでしょう?」 は様々に改変され、例えば 「でも臭いんでしょう?」 とか 「あらステキ、でもオタクなんでしょう…?」「えーでも、中古なんでしょう?」(中古=「非処女」) なんて感じで、ちょっとした罵倒表現として使う場合もあります。