1ミリも知らないけど… 「ミリ」
「ミリ」 とは国際単位系 (SI単位) の用語のひとつ 「milli」(m/ 10-2/ 1千分の1/ 0.001) のことで、しばしば 「ものすごく小さい」「少ない」 ことをあらわす接頭辞としても一般に使われる言葉です。 ミリより1つ大きいのはセンチ (centi/ c)、小さいのはマイクロ (micro/ μ) となります。
例えば重さの単位であるグラム (g) にミリをつける (mg) と1グラムの 1/1000 になりますし、長さ (メートル/ m) や体積 (リットル/ l)、電気量 (アンペア/ A やボルト/ V) などにそれぞれ接頭して量を表現します。 必ず計量単位との組み合わせで使われ、本来ミリ単体で使うことはありません。
ちなみに栄養ドリンクやエナジードリンクで良く見かける 「タウリン 1,000mg配合」 は1グラムになります。 わざわざこんな表現をするのは、1グラムより1,000ミリグラムの方が桁数があって何やら多く見えるという点もあるのでしょうが、医療・薬品系は微少単位を用いがちなので、いかにも効きそうなメディカル的なイメージを喚起する意図もあるのかもしれません。
なお ミリタリー の略語としてミリを使う場合もあります。
本来の意味を離れ、日常会話でもよく使われるように
ミリがついた単位は 日常 でもよく見かけますが、一般に小さかったり少なかったり細かいものだと感じる用法が多いためか、1ミリとかミリ単体で日常生活のあれこれを表現することもあります。 例えば 「1ミリも知らない」(ミリしら) なら 「全く知らない」「初耳だ」「初見 だ」 という意味になりますし、「ミリも悪くない」 なら 「全然悪くない」「俺のせいじゃない」 といった意味になります。
なお一般的な言葉の使い方はともかく、精密機器メーカーを始めほとんどの製造業や 印刷・医療関係の職業に就く人にとっては、ミリは別に小さな単位ではありません。 むしろ正確さをアピールする目的での 「1ミリの誤差も許されない」 みたいな言い回しに 「いや、公差がミリ単位とか ガバガバ すぎるやろ」 との違和感があったりもするものでしょう。 実際、ネジ穴が1ミリズレていたら 普通 にネジがはまらない気がしますし、無理矢理はめたらどこかに無理がきます。
同じように非常に小さい、些細な存在だといった言葉には、同じく国際単位系である ピコ もよく使われる言葉のひとつとなっています。 大きい場合はギガやテラあたりが良く使われるでしょうか。 ただしギガは ネット の通信量 (ギガバイト) などから転じて通信容量 (制限されるまでの残り容量) そのものの意味でも使われることもあります (例えば、ギガが減る = 残りの通信可能容量が減るの意)。 時間の場合は 秒 が良く使われます。
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