同人用語の基礎知識

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高度で華麗な技の数々… 「ガチ勢」

 「ガチ勢」(がちぜい) とは、ひとつのことに ガチ (本気)・一途な人たちのことです。

 もっぱら ゲーム において、勝ち負けやプレイ効率、プレイヤー同士のスコアランキング、ゲーム内容の検証や考察、アイテム類 の収集などにストイックにこだわり、そのゲームをとことん極めるようなマニアックな遊び方を全力で行っている人を指します。 ゲーム名を接頭し 「〇〇ガチ勢」 といった形であらわすこともあり、そのゲームの上級者や玄人、巧者、スペシャリスト、エキスパートといった意味になります。 対義語は一般に エンジョイ勢 やライト層、カジュアル層、ヌル勢、素人 などとなります。

 なお 「ガチ層」 という呼び方もありますが、「勢」 と 「層」 の使い分けにはあまり意味はありません。 ただ 「みんなでのんびりゲームをしていたらガチな人がやってきた」 というのを 「ガチ勢が攻めてきた」 と表現するのは分かりやすいかもしれません。 これはしばしばエンジョイ勢とガチ勢とのプレイスタイルの違いによる温度差が話題となる対戦格闘ゲーム、とりわけ大ヒットし様々なスタイルのプレイヤーが集う 「ポケットモンスター」(ポケモン/ 1996年〜) や 「大乱闘スマッシュブラザーズ」(スマブラ/ 1999年〜) などでは、言葉としてよく使われ、また見るからにわかりやすい概念かもしれません。

 ゲームに全てを捧げているという点で云えば、「中毒」 や 「廃人」 といった呼び方もあります。 しかし 「ガチ勢」 の場合は、中毒や廃人がしばしば強く持つ揶揄や罵倒、蔑称のニュアンスをほとんど持たず、もっぱらプレイスタイルだけを指すものだったり、そのゲームを知り尽くし超絶技巧による華麗なプレイや豊富な実戦体験や考察からくる高度な知識や攻略力など、常人には手の届かないハイ レベル のプレイヤーを指す尊称として用いられるケースが多いのが特徴です。 従って周囲のプレイヤーが感嘆あるいは多少の揶揄として誰かをそう呼ぶことはあっても、あまり自称する概念ではありません。 するとしても、いくばくかの 自虐 のニュアンスがあったり、「元ガチ勢」 といった過去の話としてでしょう。

 ただし複数人が仲間として協力し合ってプレイするようなゲームの場合、あれこれと指図したり所持アイテムや知識を誇示する面倒くさいガチ勢もおり、本人は良かれと思ってやっていて別に悪気や マウント を取るつもりがなかったとしても、ゲームにそこまでのストイックさを求めない他のプレイヤーから 「ゲームにそこまで必死にならなくても」 との楽しみ方の違い、温度差からくる違和感や拒否感が生じる場合もあります。

 このあたりはゲームが登場する以前にも、リクリエーションや運動不足解消のためにのんびりやっている草野球で、やたら勝敗や技術向上に熱心過ぎるありがた迷惑な仲間などに向けられていた視線と同じものでしょう。

トップランカーとガチ勢

 ガチ勢と概念や実態が強く重複するものに、ネットワークゲーム で広く行われているプレイヤーの各種ランキングにおける上位入賞者を指すトップランカー (ランカー勢) があります。 ランキングは重課金すれば自陣営の戦力が充実し有利にはなるものの、最終的にはお金だけでどうこうできるものではなく、「どれだけ知識や技術を習得し、かつ効率よく長時間プレイしたか」 がものをいう世界でもあるので、ゲームの内容を知り尽くし、お金も時間も桁外れに注ぎ込めるガチ勢の 聖域 のような部分があります。 ただしガチ勢の全てがトップランカーという訳ではありません。

 またゲーム内の イベント では一心不乱に走るけれど、そのゲームをモチーフとした アニメ やリアルイベントなどには興味を示さなかったり、二次創作 などにも最低限の関わり方しかしない場合もあります。 それらを含めてすべてにガチな人もいなくはないですが、ゲーム内イベントとリアルイベントがバッティングした場合、あくまでゲーム内のイベントを優先しリアルイベントを スルー することもあるのがガチ勢となります。 これはあくまでも、「ゲームの遊び方の分け方」 だからです。

 一般にガチ勢は、エンジョイ勢などに比べると寡黙でゲーム仲間との交流などには消極的なイメージがあります。 しかしこれは 馴れ合い を嫌っているというよりは、とにかくゲームを走り続けないと極められない、ランキングなどで遅れを取るとの危機感が理由の場合も多いでしょう。 自他ともに認めるガチ勢でも、ゲームがメンテナンスなどでプレイできない場合は、ゲームの外で仲間と交流しているケースは少なくありませんし、大勢で強大な モンスター などを狩るゲームでは、ガチ勢は助っ人として本当に頼もしいので、あちこちから呼ばれてのんびり チャット などできないという部分もあります。

 そもそもエンジョイ勢の中には、ゲームというより単なるチャットツールとしてゲームにログインしているだけの人も少なくないので、それなら多少こだわりが強かったり偏執的な部分があったとしても、ガチ勢の方がまだしもゲームとの関わり方として健全だと云えるかもしれません。

一般用語としても使われるようになった 「ガチ勢」

 言葉としてはゲームのプレイスタイルを カテゴリ にしたものですが、ゲームで遊ぶことが広く一般化し、ゲーム用語が他の ジャンル や日常生活でも使われる一般用語となる中、このガチ勢も広く 「超マニアック」「求道者」 といった意味で使われるようになっています。

 ひところはこうした言葉の言い換えに おたく が盛んに使われていましたが、2010年以降はおたくから言い換えられたり、「おたくの中でもその道を極めている人」「おたくの中でもとくにすごい奴ら」 のような超マニアを指す言葉としても使われています。 これはおたく文化が一般化し、俗に ヌルオタ といったライトなおたくが増えたことで 「おたく」 という言葉が相対的に弱くなったこと、またより極めた存在を強調するための言葉のインフレの部分もあります。

 ちなみに似た概念に トップオタ (TO) がありますが、こちらの場合はニュアンスはかなり変わります (そもそもアイドルおたく用語になりますし)。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2012年10月1日)
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