同人用語の基礎知識

濃厚接触(ネット用語)

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友達も恋人もいない私には夢のまた夢…「濃厚接触」

東京アラートで都庁も赤くライトアップされた
国の緊急事態宣言や自治体ごと
の宣言なども出た新型コロナ
ウイルス感染症 (2020年)
東京アラートで都庁も赤く
ライトアップされた

 「濃厚接触」 とは、2019年末に中国武漢で初確認され、その後 2020年に世界的な感染拡大を起こし、日本においても多数の感染者や死者を出した新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の感染防止や注意喚起のために広く提唱された概念です。 感染症の専門家らが定めた基準に基づき、「他人と接触した際の一定条件以上の距離の近さや時間の長さ」 をあらわした言葉となります。 この条件を満たした人が感染者と接した場合、その人は 「濃厚接触者」 となります。

 ただしこうした言葉が新型コロナウイルスの拡大と共にメディアなどで盛んに報道されるようになると、引きこもりリア終ぼっち といった、そもそも日常生活で他人との接触がほとんどない人、あるいは異性などと エロティック な接触などしたくてもできない 非モテ な人たちなどが、自虐表現として 掲示板SNS などで使うようになり、ある種の ネットスラング としても広がっています。

 主な使い方としては、「たまには誰かと濃厚接触したい」(リア友 がいないとの意)、「生まれてから一度も女の子と濃厚接触したことがありません」(童貞 ですの意) といった ネタ としての用法が一般的でしょう。 これら ネット ならではの 自虐的 な使い方が拡散する一方、若者を中心に 一般 の間などでも、友人らと会食したり誰かと身体が触れるなどした場合に 「濃厚接触しちゃった」「彼Pと濃厚接触中」 などとことさらに使うようにもなっています。

濃厚接触など起こりようもない人たちの間で自虐表現として使われる 「濃厚接触」

国立感染症研究所感染症疫学センターによる 「積極的疫学調査実施要領における濃厚接触者の定義変更等に関するQ&A」(2020年4月22日)
国立感染症研究所感染症疫学センター
による 「積極的疫学調査実施要領に
おける濃厚接触者の定義変更等に関する
Q&A」(2020年4月22日)

 こうした冗談めかした使い方を 「不謹慎だ」 と批判するのは簡単ですが、世界中で感染が爆発 (パンデミック) し、都市封鎖 (ロックダウン) などが相次ぐ中、日本においても2月28日から全国一斉での休校通知、4月7日からは東京・大阪・神奈川など1都1府5県で緊急事態宣言が発令され、それ以前からの自粛も含めて国民は非常な緊張感や閉塞感を耐えている状態でした。 「冗談くらい言わないと息が詰まってやってられない」 との切実な状況もあるのでしょう。

 また濃厚接触という言葉が頻出することでこの言葉の認知度も一気に高まり、注意喚起に一定の役割を果たした部分だってあるかも知れません。 安易に誤った使い方で濫用するのは控えるべきでしょうが、後年この言葉も、2011年の東日本大震災時の 「ぽぽぽぽーん」 や 「直ちに影響がない」「怪しいお米セシウムさん」 などと同様に、懐かしい言葉扱いされるようになるのでしょうか。

 なお 元ネタ となる感染症関連の 「濃厚接触」 自体の定義は情勢に合わせ変更などもされており、2020年4月22日に変更された新しい定義では、「感染予防のための対策などをせずに相手に手で触れること、または対面でお互いに手を伸ばしたら届くほどの距離 (おおむね1メートル程度以内) で15分間程度以上の接触があった場合」 には、濃厚接触と考えられるとしています。

 従ってこれを防ぐためには、感染予防策として マスク の着用、手などの洗浄・消毒、直接相手に触れたりしないなどを徹底すると同時に、手を伸ばしてもお互いに届かない距離 (2メートル程度) を保ち、またなるべく接触する時間を短くするなどの行動変容が必要だとされています。 こうした対策は、社会的距離 (ソーシャルディスタンス/ Social distance) と呼ばれるようになっています。

 なおこれ以外に新型コロナウイルス関係でこの時期に改めて使われるようになった言葉には、「クラスター」(クラスタと同じ) や 「不要不急」、流行や必需品とされたものに 「アマビエ」(疫病退散にご利益があるとされた肥後国 (熊本県) の妖怪で、姿を に描いて人々に見せることで護符的な効果があるとされた) や 「自粛警察」(〇〇警察 のアレンジで、不要不急の外出をするなど、自粛していない人を敵視する人を批判する意味の言葉)、「マスク」(およびアベノマスク) などもあります。

恐怖を煽るだけの情報に踊らされず、信頼できる情報に基づく対策を

 新型コロナウイルス感染症は人命に関わる感染症であり、また感染防止のために広範な社会活動の縮小や停止が求められ、世界的な感染爆発も伴い非常に大きなインパクトを社会や日々の生活に与える問題となっています。 一方で、感染予防対策などは高度な医療知識や専門知識が必要であり、また日々内容がアップデートされています。 このサイトではそれらを紹介することはできません。

 自分や大切な人の命や健康を守るためにも、詳しくは以下のページ、およびお住まいの各自治体の関連ページなどで情報を確認し、できる範囲で命や健康、そして生活を守るために行動しましょう。

 ■厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について
 ■国立感染症研究所 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 関連情報ページ

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2020年4月2日)
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