正しい人と付き合うと、ものごとも素早く進む 「ライトパーソン」
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| よいライトパーソンもいれば 危ないライトパーソンもいる （同人する子） |
「ライトパーソン」（Right Person） とは、英語で 「正しい人」 のことです。 ビジネスにおいては、交渉相手が正当な権限を持つ人物かどうか、あるいはその任に当たるに相応しい人物、適任者かどうかを指して使うことが多いでしょう。 相手を見誤って職権や決定権のない人物といくら交渉してもビジネスは先に進みませんし、適正のない人物では与えられた職責を果たすことはできません。
関連する言葉にライトアプローチ （Right Approach）、ライトディレクション （Right Direction） があります。 正しい道のりに沿った取り組み、方向性に沿った正しい計画の策定や管理といった意味で、これら 3R （正しいパーソン・アプローチ・ディレクション） が適切で揃わなければ、ビジネスやプロジェクトの成功もおぼつかないでしょう。 その中でも実際にものごとを決めて動かす人であるライトパーソンは、もっとも重要なものと認識されています。
基本的に会社組織内の肩書がそのままその人の権限やひいては能力をもあらわすのでしょうが、込み入った話、大きな話になると、肩書部分だけでは見えてこない隠れた決定権が結果を左右することもあります。 雇われ社長より創業者一族の専務や常務の方が実際の権限を持っているなどですね。 めったに会社に顔を出さない高齢の会長が院政をひいていることだってあります。 また偉そうな肩書がついていても、能力がそれに見合わない人だっています。 経営者や営業職であれば交渉や営業先の社内の力関係を理解したり、実際に物事を決めているのが誰なのか、推敲する能力を持つ人は誰かを的確に見抜き判断する洞察力が必要になるでしょう。
また単に 日常 の生活や社会的な問題における 「善き隣人」「善良な市民」 といった意味で使われることもあります。 例えば子供や青少年が非行など誤った道に行こうとした際に、彼らの悩みや不安に寄り添い、また心の内をよく理解し励まし、正しい道へと誘うような先輩や大人といった意味で使われます。
善導してくれる魂の友…オカルト世界におけるライトパーソン
一方、ビジネス分野や日常のあれこれを離れた部分でも使われることがあります。 代表的なのはオカルト・スピリチュアル （精神世界） における 「ソウルメイト」（魂のつながった真の友） のうち、友人を正しい方向へと導き成長を促す ポジティブ な存在を指して使います。 すでに 覚醒 していて、迷える隣人を正しい道へ誘ってくれる 意識の高い 存在というわけです。 言葉だけ聞くと何やら善い人のようですが、実際は人の悩みや不安につけこんで新興宗教やら 陰謀論 やらに誘うだけの場合もあるため、注意が必要でしょう。
またオカルトやスピリチュアルと関連性が高いネットワークビジネスや自己啓発系の集まり、情報商材関係や難病に対する偽医療・民間療法などでも、これらの言葉がそのままの意味で使われることがあります。 「この人はすごい人」「めったに会えない」「会えるなんてラッキーだ」 などと勧誘する人の師匠や憧れの人ポジションとして紹介され、煌びやかでリッチな生活を送っている風を装った当人が現れて勧誘の決め手に使うような手口ですね。
当たり前の話ですが、よく知らない人、わけのわからない相手からのライトパーソンの紹介を真に受けたりしないようにしましょう。 お金と友人と信頼、そして健康すら失うことになります。 別に家族や長年の友人だから信用できるというわけでもないので、このあたりは難しい問題ではありますが、「身の回りにいる人は自分にとって良い人か、そうでないか」 を判断する力は、人間社会にあっては昔も今ももっとも大切な生きるための力、学歴やら教養やらお金やらなどとは比べ物にならないくらい人生の 質 を左右しかねない重要な力でしょう。
子供じみたあからさまな 試し行為 などは人間性を疑われるだけなので慎むとして、折々で相手の言動を観察するなど、そのための努力やコストはしっかりかけて判断したいものです。 それでも騙されてしまうのが人間というものですが、口先だけの人間に振り回される可能性を少しでも低くする努力は必要です。
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