めちゃくちゃよく聴こえてまぁ〜っす 「599」
「599」 とは、めっちゃ了解しました声でかいし活舌 キレッキレ です、あるいは最高最上ですという意味で使われる言葉です。 元々はアマチュア無線 (ハム) において交信相手 (相手局) へ受信状況を報告する時に使われるコード (RSTコード) から来ていて、R は了解度 (メリット/ Readability)、S は信号強度 (Signal strength)、さらにモールス信号 (トンツー) における音調を指す T (Tone) を、5段階あるいは9段階の数字で表すものです。 モールスを含めない場合は単に 59 になります。
ごく大雑把にコードを説明すると、R の了解度は、了解できませんが最小値の1、完全に了解できますが最大値の5になり、S は微弱でほとんど受信できてないが1、非常に強く受信できているが9、同じく T はきわめて荒いが1、ノイズ (交流音) やリプル (波) がなく完全な直流音で聞き取りやすい) が9となります。 すなわち 599 は、通信相手に対してあなたの通信はこれ以上ないほど良好な受信状態ですとの意味となります。
これが転じて 「明瞭でわかりやすい話」「風通しが良くて良好な 環境」 を ネタ として 599 と呼ぶこともあります。 一昔前までは、アマチュア無線は おたく な人の副業としてかなりポピュラーな存在だったためか、パソ通 の チャット などでも使われていた 「73&88」(73は男性への別れの挨拶、88は女性への別れの挨拶) などと同様、日常会話でもしゃれとして割と耳にする言い回しでした。
BCL の場合は 「55555」 で 「オール5」
なおアマチュア無線ではないものの、同じような 属性 で1970年代末から1980年代頭まで大ブームとなった 趣味 に BCL (海外の短波放送などを聴く趣味) がありました。 こちらでは主に SINPO と呼ばれるコードが放送局に対する国際的な受信感度の評価報告に使われていました。 こちらはそれぞれ1から5までの5段階評価となり、最低は 11111、最高は 55555 となります。 こちらも最低最悪状態をオール1、これ以上ないほど最高な状態ならオール5なんて形で表現することが良くありました。