バレるとかなり恥ずかしい 「自作自演」
「自作自演」(じさくじえん) とは、自分で脚本を書き、それを使って自らが舞台などで演じる演劇、独り芝居のことです。 転じて ネット の 掲示板 などで自分が 書き込み をした発言に対し、自分自身で賛同したり評価する返事、レス (レスポンス) を付けることをそう呼ぶようになりました。
概念 や言葉は パソコン通信 の時代からあり、当時はパソコン通信ホスト局への ログイン や書き込みごとに個人認証を行っていましたから、自作自演するためには自演用の アカウント (別アカウント/ 別垢や サブアカ・ソックパペット) をもうひとつ別に持つなど結構な手間が必要でした (別名義の住所や銀行口座、クレジットカード などが必要だったり、別アカウント用の会費が必要など)。
その後 インターネット の時代となり、多くのコミュニティでそれらが原則必要なくなると、各地で自作自演が頻発。 議論で負けそうになった時に自分で助け舟を入れたり、多数派を装って同調圧力を高めたり、相手を陥れて議論を自分に都合よく誘導するために行われるようになりました。
文章の特徴などで、割と簡単にバレる 「自作自演」
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自作自演王国のAA |
ただし、掲示板管理者がアクセス履歴を見たり、ちゃんと文章などを読んでいるとその特徴 (句読点の打ち方、送り仮名のつけ方や誤字、表記ゆれ、微妙な言い回しなど) から同一人物による書き込みなのが割と簡単にバレたりしますので、自演が発覚して火達磨になるケースもよく見かけるようになりました。
通常 自作自演をする人、あるいは自作自演せざるを得ない状況に陥った人は 「必死」 な場合が多く (多数から反論や攻撃を受けているなど)、前述した文章表現の特徴以外にも、思わぬところから簡単にボロがでたりします。
例えば別人のはずなのに前回反論された部分にそのまま再反論を加えたり、誰も自作自演だなどと言っていないのに、別人であるのをことさらに自分から表明してやぶ蛇になって自爆しまうなどです。 多数の反論から慌ててしまったり、頭に血が上って冷静な判断や文章制作が難しくなっているからでしょう。
確かに掲示板などで多数から一方的に反論を受けて 叩かれ ながら誰も自分に味方してくれない場合、自作自演して自分の賛同者が多いように見せかけたくもなるのでしょう。 しかし掲示板のレスなどは短いようでも文章には特徴がよくでるものですし、脊髄反射的 に複数回レスのやり取りをしていると、よほど自分の中で自演用の別人格をきちんと整理しておかないと、だんだんごっちゃになってくるものです。 まぁ、なるべくならやらないにこしたことはないでしょう。 とくに自己弁護のための自演ならまだしも、相手を陥れるための自演やなりすましなどは卑劣すぎて同情できる余地もなく、それが発覚したらほとんど致命傷でしょう。
なお過疎っている掲示板の 管理人 が 「自分の掲示板を盛り上げるため」 に自作自演をしているのは、気がついても スルー してあげましょう。 それがネット利用者の持つべき 「優しさ」 です… (多分…いやきっと)。
自作自演がバレたら、「自演乙」
相手が自演であるのを看破して追求したり、決め付けて追い込む場合には、「自演乙」(自作自演お疲れ様) といったレッテル貼りのレスで返すのが お約束 です。 この 乙 は、お疲れ様の略語 「おつ」 を、漢字で 誤変換 したものです。
類似の言葉に 「マッチポンプ」 なども
ちなみに同じような意味で使われる言葉に マッチポンプ (自分でマッチを使い火をつけて火事を起こしながら、それをポンプで消火すること) などもあります。 ただし使い方や ニュアンス が異なる場合もあります。