何かを始める時の合言葉 「ログイン」
「ログイン」(Login/ log in) とは、コンピュータを起動して利用を開始する際に、その利用者の身元や正当性を識別すること、そのために事前登録した利用者 (アカウント) としての ID や パスワード による認証を行うことです。 「ログオン」 や 「サインイン」「サービスイン」 と呼ぶこともあります。
またコンピュータを ネット につなぐこと、あるいはネットを経由してネットのサービスを利用することを指す場合もあります。 パソ通 ならパソ通ホスト局に手動もしくは自動で登録済みのアカウント認証情報を送信してログインすることになります。 ログインによって本人確認や正当性が証明ができた後は、メール や 掲示板 といった様々なサービスや機能を利用することができるようになります。
なおログインが成功すると 「ようこそ」 とか 「おかえりなさい」 といったメッセージが表示されるサービスもあります。 これらはログインメッセージと呼びます。 こうした認証はサービス利用者の利用状況の確認やセキュリティのために行われますが、いつ誰がログインしたかの情報もログイン記録として残され、それを基にしたアカウントに対する様々な対応が行われる場合もあります。
例えば一定期間ログインがない場合はアカウントの機能の一部もしくは全てを凍結するとか、いつもと違う端末やネット回線からの接続で利用者に注意喚起を行う、あるいは何日も連続でログインした利用者に感謝を述べるような場合もあります。
一方、非ログイン状態でもサービス提供を行うオープンなサービスの場合、ログインしたかしないかで提供されるサービス内容が変わる場合もあります。 例えば SNS や掲示板で、内容の閲覧はできるけれど 投稿 はログインしないとできないみたいなものです。 とりわけログインしないと一切のサービスを受けられないものは、非ログイン状態で外部から見ることもできないため、そうではないサービスとの対比の中で 「ログインの壁」(log in wall) と呼びます。
業務用の機器類はともかく、コンピュータを利用した ゲーム やパソコン、情報端末が登場する以前には、一般家庭で使うような機器類で本人確認をするような機材はあまりなかったですし (一般的には自宅の玄関や金庫、自動車や後付けの鍵くらいがせいぜい)、1979年の登場から徐々に広まった一般顧客向けの銀行の自動窓口機 (ATM) でもこの言葉が使われていなかったため、このログインという言葉はパソコン使いの人たちにとっては 「これからコンピュータの世界へ入る」 みたいな特別な意味や ニュアンス がありました。 コンピュータ雑誌 「月刊アスキー」 別冊の誌名になったりもしています。
ログインするとご褒美がもらえたり…
ネットワークゲーム などでは、アカウントの稼働率を上げたり プレイヤー の離脱を防ぐために、ログインそのものに何らかのプレゼントやインセンティブを与えることもあります。 これらは一般に ログインボーナス (ログボ) と呼びます。 またそのログボ目当てにログインだけしているようなプレイヤーを ログボ勢 と呼びます。