一意に識別するための数字や文字列 「ID」
「ID」(identifier) とは、英語の 「identification」 から生じた言葉で、何かを一意に識別するもの、同一性の証明、身分証明といった意味で使われる言葉です。 日本語で識別子と呼ぶこともあります。 日常生活においては、識別番号やコード、身分証明のための書類やカード類を指して使われます。 例えば IDカードと云えば、そのカードの持ち主が誰であるかを示し、本人を識別・証明したり、決済や処理を行う権限を持ち主に付与するものとされます。
とくにコンピュータと ネット を使ったサービスではよく使われる言葉です。 通常はログイン画面にて接続者に ID と パスワード を要求し、送信された情報を照合することでその ID とパスワードに紐づく アカウント に ログイン が可能となります。 ログインした後は、接続者にそのサービスを利用したり操作する権限が与えられます。
ID 自体は数字やアルファベットなどで構成された文字列であり、サービス提供側から発行される場合もあれば、利用者が自分で決めてつけることもできます。 いわゆる アカウント名 やユーザー名などと異なり、ID は原則として1つのサービス (システム) 内で重複ができず、1つの ID で1つのアカウントや利用者に 限定 されます。
匿名掲示板に表示されたり、各種サービスやプログラミング、データ関連でも
ログインを必要としない匿名系の 掲示板 や ブログ の コメント欄 などでは、コメント を 書き込み をした人の情報を自動的に取得して一時的な ID を付与することもあります。 これらは書き込み者 ID などと呼ばれ、複数の書き込みがあった場合に、それぞれが同じ人物によるものか、そうでないかを外部から判断するヒントになる場合もあります。 これにより、なりすましや 連投、自作自演 を見破ったりシステム的に防いだり、利用者らに対するある程度の抑止効果が見込まれます。
何かに接尾して意味を持つこともあります。 例えばユーザー ID ならユーザーを識別するもの、プレイヤー ID なら ゲーム のプレイヤーを識別するものとなります。 コンピュータプログラムやデータベース関連でも使われ、それぞれで扱い方は異なるものの、同じような意味で用いられます。