同人用語の基礎知識

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様々な理由があって連続で投下 「連投」

 「連投」(れんとう) とは、連続した 投稿、あるいは連続した 投下 といった意味の言葉です。 雑誌やラジオの深夜放送の投稿コーナーに連続投稿したり、ネット においては レス書き込み・発言 (アーティクル) を連続でつけたり、情報や ネタ画像 などを 掲示板 へ投下し続けることです。 「爆撃」 と呼ぶこともあります。

 使われだしたのは雑誌・ラジオの投稿を 趣味 とする人たち (ハガキ職人) やその周辺で、その後 パソ通 などでも使われ、そのまま インターネット の時代となり、あめぞうや 2ちゃんねる といった匿名・アングラ系 の掲示板などで使われるようになっています (その後は SNS などでも (後述します)。 言葉自体は 普通 の日本語ですが、いわゆる野球における連投 (ピッチャーが休みなく投げ続ける) と引っかけている場合や、それが言葉としての語源や 元ネタ だとする意見もあります。

 雑誌の読者投稿欄やラジオの リスナー 投稿コーナー、ネットの掲示板などは、いずれも 「参加者みんなのもの」 というイメージや意識があります。 編集者なり放送作家なりの選者がいて投稿作が採用されるかわからない投稿欄や投稿コーナーはともかく、掲示板や コメント欄 は、管理者の承認待ちのケースを除けば投稿した書き込みはそのまま反映しますから、連投するとその人の書き込みだけで埋まってしまうことになります。 その結果、みんなのものであるコミュニティの場を独り占めするような形になり、一般的は避けられがちな行為となります (同じ意味で長文も嫌われがちです)。

 それでも連投せざるを得ない場合は、ほどほどの数で切り上げるのはもちろん、「連投すいません」 といった一言はあってもいいかもしれません。

連続投稿に至る理由あれこれ

 ネットで連投せざるを得ない理由は、その人の個人的事情によることがほとんどです。 例えば仕事が忙しくてしばらく掲示板などに書き込みができず、自分宛のレスが溜まって スルー もできず、まとめて返信しなくてはならなくなったなどが代表的でしょう。 一方、何か問題のある書き込みをしてしまい、大勢から批判や反論が殺到して火だるまとなり、何とかしようと弁明や反論をしまくらなくてはならない状況の場合もあります (いわゆる 「顔真っ赤」「必死」 な 涙目 の状態)。

 いずれのケースでも連投せざるを得ない人は大変ですが、単に自分勝手で人の話を聞いたり読んだりする気がなく、ひたすら自分の主張を書きたいだけの連投もあれば、利用者が減って過疎になった掲示板や スレッド を盛り上げようと必死になって書き込みを続けている人 (連投に見えるけれど、よく見るとそれぞれの書き込みは数日おきだったり) もいますから、なるべく避けた方が良いとはいえ、一概に悪いこととは云えない部分もあります。

 なお 荒らし がその掲示板やスレを埋め立ててつぶす目的で連投する場合もあります。 ネットスラング で 「連投荒らし」 などと呼びますが、文章が同じものの繰り返し (コピペ による コピペ荒らし) の場合は 「コピペ連投荒らし」 と区別して呼ぶこともあります。

ツイッターなどの SNS における連投

 一方、ツイッター といった書き込み文字数の制限が厳しい (140文字) サービスとか、長文がなじまない SNS などにちょっとした長文を書く場合も、文章を分割投稿することによって連投になる場合があります。

 その人の アカウント でどのような書き込み方をしても原則自由ではありますが、そのアカウントを フォロー している フォロワータイムライン (TL) がその人の ツイート (つぶやき) で埋め尽くされ占拠することにもなるので、あまりの連投数になるなら 「なるべく避けましょう」 といったイメージが強いでしょう。 その場合は長文が書ける自分の ブログ などに書き込むか、それができないならメモ帳などに長文を書いてそれをスクショして、画像として投稿する方法もあります (これはこれで嫌う人も多い)。

 ただしツイッターなどは、ヘビーに使っている人 (ツイ廃 やそれに近い人) は毎日大量のツイートや リツイート を行いがちなので、他のネットサービス比べると連投に対する印象や温度感はかなり違っているでしょう。 それぞれの書き込み文字数も少なく、表示されても大した負担にもなりません (それ以外のツイートを流してしまうのでやっぱり嫌う人は少なくありませんが、どうしても我慢できないなら アンフォローリム ればいいわけですし)。

 また他のアカウントに向けた リプメンション (返信) は、原則としてフォロワーのタイムラインに表示されないので (返信先もフォローしている場合は表示されます)、このあたりも参加者全てが巻き添えになる掲示板などとは感覚が大きく異なるでしょう。

 なおツイッターなどで長文を分割して連投する場合は、それぞれのツイートの冒頭に 「続いている」 との意味で ノンブル (ページ数) のような番号を振ったり、承前 を宣言して「次へ続く」「前からの続き」 といった意図を明確にする場合もあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年7月1日)
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