実質的に 「画像ファイル・データ」 の意味で使われる 「画像」
「画像」 とは、事象や心象を視覚的に 認知 できるよう、何らかの媒体に定着・表示したものを指す言葉です。 一般に写真や 絵 (絵画)・イラスト・CG などを広く指しますが、絵から派生した文字 (テキスト) は含めません。 しかし文字を絵画・イラスト風に 画材 を使って描いたものや、JPEG や gif・PNG・MAG といった画像フォーマットで記録したもの、文字を撮影した写真データなどは画像ファイル扱いとなり、一般に画像と呼ばれます。
印刷・ネット・同人…様々な意味で使われる 「画像」
画像という言葉は、ある意味で古くて新しい言葉と云えるかもしれません。 印刷 やそのための DTP の世界を除けば、一般人 の間でことさらに 「画像」 という言葉を使うケースは、携帯電話やパソコンなどが一般にも広く普及し、ネット を通じて公開される ホームページ (ウェブサイト) の閲覧や メール の送受信で写真やイラストを扱うようになるまでは、ほぼ皆無のような状態でした。 美術系の話題で映像 (動画・ムービー) と対比したり立体造形物と区別する際に使われることもある程度の云いまわしでした。
携帯電話やパソコンが一般に普及し、画像ファイルを取り扱うようになって、マルチメディア が叫ばれる中、テキストファイル (文字) や動画ファイル (ムービー) と区別するために、写真や絵を含めた画像ファイル (画像) という言葉が日常会話でも広く使われるようになったと云って良いでしょう。
「画像」 と 「映像」
なお映像 (動画) と区別するため、画像は静止画を指す場合が大半です。 ホログラムなどで動いているように見えたり、3D画像のように立体的に見えるもの、複数の画像をパラパラ漫画のように連続的に表示する場合でも、それぞれのファイルや出力結果はおおむね画像と呼ばれます。
同人誌 にせよ チラシ などにせよ、紙に印刷・出力する場合は、この画像と文字を組み合わせることとなり、この組み合わせを 整え ることはレイアウト、画像の一部を切り取ることは トリミング などと呼びます。 ホームページや電子書籍、映写なども、原則的には出力先が紙の代わりにモニターやスクリーンになるだけなので、基本的な扱いは同じでしょう。