同人の世界では、まさに両刃の剣な感じです
「ホームページ」(ウェブサイト) とは、インターネット 上で閲覧が可能な、画像 やテキストで構成された電子 コンテンツ が集まった、分かり易い拠点の事です。 作成には、HTML を使います (ホントはかなり違うんですが、専門的な話はやめときま
まぁこの文章を読まれる方は、いまさらパソコン用語、インターネット用語としての 「ホームページ」 自体のプレーンな意味を知りたいと思ってる場合も少ないでしょうから (この文章の載っている 同人用語の基礎知識 自体が、いわゆるホームページですし、本来は Web サイトと呼ぶのが正しいですし)、ここでは 同人 の活動における 「ホームページ」 の意味を、ちょっと探ってみましょう。
絵も描きたいゲームもしたい、でも仕事は忙しい… ><。
と云いますのも、読者 や ファン にとってはお気に入りの 同人サークル さんの情報や CG などを自宅に居ながらにして リアルタイム に楽しめるものなのですが、ホームページの更新には非常な手間がかかり、作家にとっては “同人マンガの執筆か、ホームページの更新か…”に、頭を悩ます場合が多い、やっかいもの的側面があるからなんですね。
現在多くの 同人作家 や サークルが、この 「ホームページ」 を持っていますが、限られた余暇時間の中で マンガ や SS などの執筆に必要な時間と更新の時間との兼ね合いは難しく、「楽しいけれど、辛くてしょうがない」 という複雑な存在だったりもします (実際、ホームページを立ち上げられた作家さんの 新刊 の発行ペースは、軒並み落ちています)。
また多くの同人系ホームページでは、来訪者とのコミュニケーションを図るため 掲示板 や アクセスカウンター (と同時に、キリ番制度 のようなもの)、チャット などを設けているケースが多いのですが、これらでのちょっとした意見の違いや行き違い、悪意のある攻撃などから、トラブル が起こってしまう場合もあるようです。 こうした際のやり取りの大変さも、作家やサークルのリソースを食いつぶす原因になっていますね…。
同人用語の基礎知識サイト |
一方で、既存のサークルが 同人誌 の世界からホームページに進出するのとは逆に、ホームページなど ネット の活動から、同人誌など オフライン の活動に乗り出すサークルさんもいらっしゃいます。 同人イベント での同人誌 の 頒布 も、インターネットでのホームページ 運営 も、外に向けて何かを表現する手段としては、何らかわりがある訳ではありません。
どちらにウェイトを置くかは作家の考え方次第ですが、うまく長所を使いこなして、書き手と読み手との便利で素敵な架け橋になれば良いですね。
ちなみに最近では、インターネット上のサイバーな空間で、バーチャル な コミケ (有料の閲覧サイトや 通販 が主体の擬似的な 「同人誌展示即売会」 のようなもの) を行うサービスをしている所も増えて来ました。
中には 「これからは オンライン で イベント を楽しむ時代」「これまでのような 会場 を借りてのイベントは、いずれなくなってしまうだろう」 なんて極端な意見を真顔で云う人もいて苦笑を誘いますが (こゆ意見を云う人って、「OA化が進んだらオフィスがペーパーレスになる」 なんて云っていたインチキ評論家と大差ないですね…)、いずれにせよオンラインとオフライン、同人活動における両輪の発表の場として続いて行くのは間違いないようです。
一概には云えないけれど…揉め事を避けるサイト作りを
最後にちょっとだけ蛇足しますと、他人の描いた画像や撮った写真を (リンクバナー など以外で) 勝手に使っているサイト、極端に閲覧者に負担を強いるサイト (アクセスカウンターの 「キリ番」 を踏んだら必ず報告せよ、とか、アクセスランキングに必ず投票せよ、とか、あるいは掲示板ではズラズラと箇条書きしたローカルルールを全て厳守しないとだめとか、リンク どころかお気に入りにすら勝手に入れるなと理不尽な要求をするサイトとか) は、かなり印象が悪いようです。
同人ホームページの運営は楽しいけど 気苦労も…ふ〜いろいろと大変ですよね〜 |
ただ BL (ボーイズラブ) 系のサイトとか、芸能同人、ナマモノ同人と呼ばれるサイトによっては、必要以上にサイトや ジャンル を一般化させて問題を起こしたくないと考えている方も多く、自サイトや自作品だけではなく、自分が属するジャンル全体の行く末を案じて自サイトにいろいろな制限を設けたり、あるいは無分別な活動をしているサイトにやんわりとした忠告を行っている方もいます。
例えば小学生や中学生ばかりが集っている掲示板に、アダルトな内容を含むBLサイトやナマモノ同人サイトの URL が貼られたらどうでしょう。 もしかしたらその掲示板を利用している小中学生の保護者がそれを見て、「けしからん!」 と大騒ぎするかも知れません。
あるいは、モチーフ となっている芸能人のプロダクションに 「こういうサイトがあるが、なんとか対処して欲しい」 などと苦情を入れたり、さらに新聞などに内容を大げさに誇張して投書し、その手のサイトの排斥運動が起きるかもしれません。
こうした万が一起こるかもしれない状況を極力避けるための考え方を 「細かいところまで指図されて ウザイ」 と切り捨てるのも賢明な判断とも思えません。 ここらあたりは同人という一頃よりは一般化したとは云え、やはりそれなりに特殊な世界の話だけに、おいそれとどちらか片方が正しい、悪いと云える問題でもない気がします。
うちみたいな場末のちょっとキモいヘロヘロサイトの管理者が偉そうに云える身分じゃないんですが、当てはまるものがあるのか、ないのか、いろいろ考えてみたり、あるいはちょっと気にしてみてもいいんじゃないでしょうか?
てな訳で、うちも頑張りまぁ〜っす (^-^;)。