芸能同人はじめ、多くのJ禁P禁サイトで取り入れられています
「パスワード請求制」(パスワード制サイト) とは、パスワード (Password) によるアクセス規制をかけ、利用者の閲覧などを制限している 同人 関係や ファンサイト系 の ウェブサイト、鍵付き のホームページのことです。 略語で 「パス請求サイト」 とも呼びます。
サイトのアクセス制限と云えば、プログラムや 設定 ファイルなどを使って外部からのアクセス要求を制限したり、あるいは一部の 18禁 サイトのように、入り口 (Enter ページ) に YES、NO の年齢確認を設けたり、さらには 検索避け のように、検索エンジンに拾われないような特殊なタグ (METAタグ) などで工夫するといった方法があります。 そうしたあらゆるアクセス制限の中でもパスワードを掛けるタイプの制限は、もっとも効果的で厳密なものとされています。
例えば閲覧 (ログイン) を許可されていないものが、推測したパスワードや流出したパスワードでログインした場合には法的な罰則もあるなど、システム的にも法令的にも、かなり厳しいアクセス制限をかけることができます。
実際のアクセス制限のかけ方は…
本当に簡単なものなら、例えば JavaScript で簡易パスワード制限などもありますが、ある程度きちんと制限しようと思ったら、CGI などのプログラムを利用することになります。 既存のサイトにこれらを導入してアクセス制限することももちろん可能ですが、まぁパソコンやウェブサーバの仕組みなどが全く分からないと少々難しい場合もありますし、最初からアクセス制限機能がついたウェブサービスを利用するのが現実的かと思います。
2006年頃からは、mixi のような管理者権限が強い SNS のコミュニティサービスなどもありますし、SNSそれ自体を無料、あるいは安価でレンタルすることも可能になっています。 これからアクセス制限をかけたサイトを作ろうという場合は、これらのサービスを利用するのが手軽で安全だと思います。
なぜパスワードによるアクセス制限などかけるのか…
「アクセス制限」 について詳しくは、芸能同人 「ナマモノ同人」) などの項目で説明していますが、同人要素 を含むファンサイトなどに好意的でない ファン などから、サイトの内容を伏せる意味で設置する場合が多いようです。
単にそのタレントの アンチ や、同人活動を快く思わない人たちから自分のサイトが 叩かれ て攻撃されるだけならまだしも (自分が我慢したり適切な対応をすれば改善する可能性もある)、内容によっては他の同じ活動をしている同人サイトなどにも被害を飛び火させる可能性もあり、ある種の 自主規制 のような形でこうしたスタイルの 運営 を行っているケースが多いですね。
多くの場合、クイズ制とほぼ同じ意味に
パスワードの請求や発行には メール などを使いますが、その際に、「この ジャンル のことをきちんと分かっている人か」「単なる興味本位ではなく、きちんとした対応が取れる大人の人であるか」 などを確認するため、簡単なクイズなどを設定している場合が多いようです。 たいていは、「○○を英語で何というか」「○○をアルファベット○文字で表すと何ですか」 なんてクイズが多く、正解を答えなければパスワードは発行されません。
クイズの答えは、本当にそのジャンル、あるいはそのタレントなり作品なりを理解できていたら、簡単に分かるようなものが多いですね。 ネット の 掲示板 などでは、この答えが分からず、方々で尋ねて回るような人も多いようです。 自分で答えが分からない場合は、まだそのサイトに行く準備ができていないんだ…みたいな認識で、正しい方法でパスワードを入手するようにしたいものですね。
掲示板などで誰彼構わず無差別に聞いて回るより (その手の掲示板では、そういうクイズがあるのを知っている人が多く、そう簡単に教えてくれない場合がほとんどです)、イベント会場 に足を運ぶなどして、サークルの 主催者 なり同好の人なりときちんとした交流を図って段階を踏んだほうが、結局は早く、また正しい入り方なのかな、なんて思ったりします。