ちょっと面倒くさいけど、なるべく尊重はしたい…「プロフ必読」
「プロフ必読」 とは、ネット の SNS やネットオークション・フリマサイト (アプリ) などを利用する人たちの一部でわりと見かける 「私とコミュニケーションする際の決まり事」 の相手へのお願い、あるいは強制を指す言葉です。 プロフ とはプロフィール (bio (バイオ) のことですが、自分の アカウント のプロフィール欄に、長々とした 「決まり事」「マイルール」 あるいは 「属性名乗り」 が列挙されており、まずはそれを必ず読んで (リードミー)、その内容に従って決まりを守ったり 趣味 を尊重してくださいねという訳ですね。
なぜ規約やルールをプロフィール欄に書くのかと云えば、それらのサービスで外部にテキストを常時掲示できるエリアがプロフィール欄しかないためで、自由に表示エリアの 設定 やページの構成が組める個人で作成した ウェブサイト (ホームページ) や ブログ などでは、「規約必読」「トップページ必読」 などとして、従来から見かけるものでした。 もちろん 「プロフ必読」 も従来からそれなりにはありましたが、SNS・フリマアプリの普及と共に、言葉として広く一般化した結果、様々な意見を持つ人も現れ、言葉として注目を集めるようになったといった感じでしょうか。
こうした人とやり取りをするためには、プロフに書かれた決まり事 (例えば 「成人済み であること」「返信は必ず1日以内にすること」「作品を読んだら必ず感想をかくこと」 などなど) の遵守を誓い、それを実行しなければなりません。
指示通りちゃんとプロフを読んでいるのかを試す仕掛けも
「規約必読」「トップページ必読」 などと同様、「相手がこちらのお願い (というか要求) を守ってちゃんとプロフを読んでいるかどうか」 を試すような仕掛けがしばしば設けられているのも特徴です。
「規約必読」「トップページ必読」 の場合は、ちゃんと読まずに 「Enter」 から入ろうとすると警告文やマナーサイトや Yahoo!の トップページ に飛ばされたりしますが (ダミーエンター)、「プロフ必読」 も同様にズラズラとした長文の後に長い改行があってその先に 「ここまで読んだら〇〇してください」 といった何らかのアクションの要求 (こちらに連絡する際はこの文字を書いてくださいとか、いいね や ☆ をつけろとか) があったりもします。 もちろんこれを行わなかったらコミュニケーションを拒絶されたり (鍵付きアカウント で閲覧が許可されない)、フリマアプリなどなら取引が無事に終了していても悪い評価をつけられてしまったりします。
「規約必読」「トップページ必読」 あるいは 「ダミーエンター」 にもこの 「プロフ必読」 にも、それを行っている人にはそれなりの事情や思い、考え方があるのでしょうから、「面倒くさいやつだ」「ウザイ」「自意識過剰で被害妄想気味なやつだ」 と決めつけて一方的に切り捨ててしまうのも気の毒な感じがします。 成人済みかどうかの確認は 18禁 の作品があるアカウントでは ゾーニング のために設けるのは必要なことですし、わざわざ外から 絡み にいくのなら、相手の要求がよほど非常識なものでない限り尊重するのが正しい姿勢でしょう。 それが嫌ならば絡まなければ良いのですから。
とはいえ実際問題 「面倒くさい」 ことではあるので、よほど切羽詰まった理由がなければ、「そういうのが好きな人同士で勝手にプロフを必読し合ってください」 と思う人も多いようです。