文字通り、18歳未満は見たり買ったりしちゃダメの意味です
代表的な18禁止マーク |
18歳未満の者が その営業所に立ち入っては ならない旨のマーク |
「18禁」 とは 「18歳未満禁止」 の略語で、要するに満 18歳に至らない未成年者は見たり買ったりしてはいけない本や作品 (同人誌) のことです。 エロ同人誌や 面妖本 などと呼ばれるものがそれに当たります。
もっぱら一定以上の性的表現の含まれるものが該当し、各都道府県が定めている 青少年健全育成条例 中の 有害図書 規制条例 に触れるものは、そうした作品であることを作品表面などの分かり易い箇所に明示し、また該当者へは販売もしないよう求められています。 右にあるような 「18禁マーク」 がおなじみですが、コミック本などの書籍類の場合には、黄色い 成年マーク というものもあります。
注意しなければいけないのは、子供に向けて 「18歳未満は見てはいけませんよ」 と呼びかけている一方、「18歳未満に見せたら、見せた大人の責任ですよ」 という、回りの大人への罰則を伴う義務の扱いになっている点でしょうか。
ここらは義務教育の義務が、子供ではなく保護者などの大人に対する義務であるのと同じですね。 18歳に満たない人はまだ未成熟で善悪の判断ができない子供な訳ですから、回りの大人に問題の責任があるという訳です。
進むゾーニング、同人イベントの場などでも
同人誌即売会 などの 同人 の イベント では 18歳未満でも楽しめる普通の漫画 (健全本 などと呼びます) もありますし、参加したいと望む未成年者も多く 主催者 や参加者はそれを判っていますから、普通はアダルトな内容を含むものは イベント会場 の中できちんと区切られているものです。 これは ゾーニング と呼びます。
しかし混雑し大勢が訪れるイベントで、全ての参加者の年齢をもれなく全て確認することも現実的には難しく (見るからに未成年な参加者がその場所にいたら、イベントスタッフがそれとなく注意喚起はしていますが)、こうした場での制限や区別は、実行が難しくとても頭の痛い問題です。
過去には、子供向けポルノ追放運動 などもありましたし、その際には出版社側の 自主規制 が行き過ぎて、ほとんど マンガ の世界がどうにかなるのではないかというような騒動に発展したケースもあります。 未成年者は近づかない、サークル の関係者はできるだけ子供の手に作品が行かないよう気を配って、二度とマンガが槍玉に挙げられるような状態は避けたいものですね。 関わる人全て、とりわけ年齢の高い人たちの目配りが大切だと思います。